[レベル: 上級]
Google は今月初めに AI パフォーマンスレポートを一部のサイトを対象に試験公開しました。
この記事では、実際に利用できるようになった 2 人の初期プレビューを紹介します。
どちらも英国の(おそらく大規模な)サイトです。
ジェローム・サロモンによるプレビュー
Oncrawl の Jérôme Salomon(ジェローム・サロモン)氏が、実際の使用感を LinkedIn で共有しています。
ジェローム氏の投稿の要点をまとめます。
- データの提供開始日:このレポートは 2026 年 5 月 18 日からの過去データを提供している
- 指標:ページ、国、デバイスのディメンションを入手できる
- クリック指標の欠如:レポートにはクリックデータは含まれていない
- トラフィックシェア:分析対象のドメインでは、AI インプレッションは検索インプレッション全体のおよそ 8% を占めている
- ランキングと AI 検索での露出:ウェブ検索の高い順位は AI での露出を保証するものではない。AI 検索で表示された上位 1,000 件の URL のうち 606 件は、そのサイトのグローバル上位 1,000 件のオーガニックページにも含まれており、AI インプレッション全体の 53.2% を占めていた。それらの AI インプレッション加重平均掲載順位は 4.86 で、全体の上位 1,000 件の 4.69 と比較される。重要なのは、平均掲載順位と AI インプレッション量の相関が驚くほど弱かった。ランキングだけでは AI 可視性を説明できないことを示唆している
- 露出の集中:AI 検索で表示された上位 1,000 ページは AI インプレッション全体の 67.5% を占めており、残りのおよそ 3 分の 1 は上位 1,000 件外のロングテールページに分散した
- API:レポートデータは Search Console API 経由では利用できない。現時点では手動でのデータエクスポートが必要
ブロディ・クラークによるプレビュー
Brodie Clark Consulting の Brodie Clark(ブロディ・クラーク)氏は AI パフォーマンスレポートの初期プレビューをブログで共有しています。
レポートの概要に関してはジェローム氏の投稿以上の情報はありません。
検索の AI パフォーマンスレポートは「検索結果」レポートのサブレポートとして提供されています。
AI Performance レポートは検索だけでなく Discover も対象としています。
しかし、ジェローム氏の管理サイトにもクラーク氏のサイトにも Discover の AI パフォーマンスレポートは表示されていません。
レポートが提供されるには、AI インプレッションの最低しきい値を満たす必要があるようです。
多くのサイトはこのしきい値に達しない可能性があります。
しきい値に達すると、Discover レポートのサブレポートとして提供されるはずです。
生成 AI 検索機能からのオプトアウトの画面もクラーク氏は共有しています。
「Setting → AI Control → Search Generative AI(設定 → AI コントロール → 検索生成 AI)」の下に、サイト所有者が自分のコンテンツを AI 機能に含めるか除外するかを選択できる設定を導入しています。
オプトアウト オプションを設定するには、Search Console の「オーナー」権限が必要です。
すべてのサイトはデフォルトで「含める」に設定されています。
設定は親ドメインの設定をデフォルトでは引き継ぐようです。
チェックボックスを外すことで個別設定できると思われます。
オプトアウト設定は、2026 年 6 月 17 日から有効になる予定とのことです。
十分なテストを経てから広範囲に提供
AI パフォーマンスレポートの今後の展開について、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のようにコメントしています。
これらのレポートは一部のウェブサイトを対象に展開しており、広く提供する前に十分なテストを行い、フィードバックを受け取れるようにしている。これにより、これらの機能が小規模で正常に動作していることを確認するために十分にテストしたうえで、より広範に提供できるようになる。
◇ ◇ ◇
現状では、ごく限られた、英国の大規模サイトだけに AI パオフォーマンスレポートは提供されているようです。
クリックデータはやはり入手できません。
幅広く展開するころにはぜひともクリックデータを追加してほしいものです。
興味深いのは、サロモン氏の分析での、従来の検索順位と AI 検索での表示機会の相関が必ずしも強くない点です。
ただし、たった 1 つのサイトの分析です。
自分のサイトだとどうなるのかも気になります。
