[レベル: 中級]
AI Mode と AI Overviews の検索結果でどのように表示されたかをレポートする機能を Google はリリースしました。
ただし現状では、限定したサイトのみが利用できます。
待望の AI 検索レポート
Generative AI performance report(生成 AI パフォーマンスレポート)は、Google 検索の AI 機能、具体的には AI Mode と AI Overviews の検索結果での露出状況をレポートします。
また検索に加えて、Discover の生成 AI 機能もレポート対象です。
検索結果と Discover のパフォーマンスレポートのサブレポートとしてそれぞれ提供されます。
レポートされる指標は次のとおりです。
- ページ:リダイレクトが発生した後に生成 AI 機能がリンクする最終的な URL。他のパフォーマンスレポートと同様に、重複 URL ではなく、ページの正規 URL に割り当てられる
- 国:検索が発生した国
- 日付:日単位、週単位、または月単位でデータをグループ化する。すべての日付は太平洋時間(PT)で表示される
- デバイス:ユーザーが検索を行っているデバイスの種類(デスクトップ、タブレット、またはモバイル)ごとにデータをグループ化する。※検索結果レポートのみ
クエリ、クリック、インプレッション、CTR なし
気付いた人もいるはずですが、レポート指標には「クエリ」「クリック」「インプレッション」「CTR」が含まれていません。
端的に言えば、どのページが、いつ表示されたかをレポートするだけです。
プライバシー保護もあるでしょうからクエリはともかくとして、クリックとインプレッションのデータは欲しかったですね。
英国の限定されたサイトのみ
指標の不足に加えて、もうひとつ残念なお知らせがあります。
生成 AI パフォーマンスレポートは現状では、英国の少数のサイトだけに試験的に提供されています。
検索セントラルのアナウンス記事では少数のサイト (a subset of websites) と言っているだけで、国への言及はないのですが、The Keyword での発表を読むと、AI 検索からのオプトアウト機能とともに英国のサイトだけが対象のようです。
📝AI 検索からのオプトアウト機能については、別記事(たぶん明日の記事)で説明します
展開はゆっくりとしたペースで進んでいるという情報も得ているので、僕たちが利用できるようになるのはしばらく先かもしれません。
◇ ◇ ◇
AI レポート提供開始のニュースを聞いたときは、ついに!と心躍ったのですが、詳細を知るとモヤモヤします。
肝心のデータが手に入らないし、しかもそれ以前に利用すらできません。
Bing ウェブマスターツールや Clarity で AI 検索のもっと詳細なパフォーマンスを提供する Microsoft を見習ってほしいものです。
それでも、一歩前進と考えれば喜ばしいことではありますが。
Search Engine Roundtable に対して Google の広報担当は次のようにコメントしています。
ウェブサイトのオーナーと引き続き連携しながら、戦略の策定に最も役立つインサイトを把握するよう努めており、今後も追加の指標を順次導入していく予定です。
まずは第一弾ということで、幅広くリリースされるときにはインプレッションやクリックのデータも提供されることを祈りましょう。
それまでは、AI パフォーマンスレポートについてヘルプ記事で予習しておくのもいいでしょう。
