AIでGoogle検索はどう変わった? Alphabet 2026年Q2決算を読み解く

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Google の親会社である Alphabet は 2026 年 7 月 22 日(太平洋時間)、2026 年第 2 四半期の決算を発表しました。

「AI Overviews や AI Mode が広がると検索は縮小するのではないか」という懸念に対して、今回の決算はひとつの反証データを示す内容になっています。
検索とその他 (※) の収益は前年同期比 17% 増の 632.7 億ドルとなり、検索回数・広告収益ともに伸びているというのが Google 側の説明です。
※「その他 (other)」は、Google が所有・運営する検索以外のサービスに掲載された広告収益(例:Gmail、Google マップ、Google Play)。また、Google 検索広告だけでなく、ブラウザなどで Google をデフォルト検索に設定する検索配信パートナー経由の広告収益も含まれる。YouTube 広告と、AdSense や AdMob など外部サイト・アプリの広告収益は別項目として計上される。

この記事では、決算資料決算説明会での発言をもとに、検索と広告に関わるポイントを整理します。

検索収益は 17% 増の 632.7 億ドル

Google 検索とその他の収益は、前年同期の 541.9 億ドルから 632.7 億ドルへ増加しました(約 8.8 兆円から約 10.3 兆円へ増加)。
伸びを牽引したのは小売と金融で、この 2 業種が最大の貢献をしたと Google は説明しています。

AI Mode は月間 10 億ユーザー超え、検索クエリも純増

AI Mode は 2025 年 10 月にグローバル展開を始めて以降、月間アクティブユーザーが 10 億人を超えました。
Google によれば、AI Overviews と同様に AI Mode も検索クエリ全体を押し上げる「純増」効果を生んでいるといいます。
また、2026 年の FIFA ワールドカップ期間中には、検索利用が過去最高を記録しています。

毎週数十億件のクリックをウェブサイトに送っている、と Google は説明

AI Overviews や AI Mode といった AI 機能経由で、毎週数十億件のクリックをウェブサイトに送っているとGoogle は述べています。
ただし、クリック数の具体的な内訳や、AI 機能が表示されない通常の検索結果との比較といったデータは公表されていません。
この点は、AI 検索がサイト流入にどう影響しているかを外部から検証する材料が限られていることを意味します。

AI Overviews と AI Mode は「ひとつの検索体験」へ統合が進む

AI Overviews と AI Mode を、フロンティアモデルの能力とウェブの情報を組み合わせた、ひとつのシームレスな検索体験として統合しつつあると Google はみなしています。
今後はエージェント機能、パーソナルインテリジェンス、ノートブック機能なども検索に組み込んでいく方針です。

広告収益化は引き続き好調、AI Mode では新フォーマットも展開

AI Overviews が表示される検索の収益化については、引き続き良好な状況が続いています。
AI Overviews は商業的な検索クエリにも対象を広げており、AI Mode では次のような新しい広告フォーマットのテスト・展開が進んでいます。

  • 会話の文脈に応じたコンテキストサイトリンク(テキスト広告向け)
  • 宿泊予約など向けの特別オファーを表示する Direct Offers
  • リスト形式の回答内にスポンサーリンクを表示する Highlighted Answers

長く具体的な検索ほど、広告が出しやすくなっている

Gemini が詳細な質問の意図を読み取ることで、これまで広告を合わせにくかった長いクエリにも関連性の高い広告を表示できるようになりました。
ショッピング広告では、関連性の高い広告を表示する精度が 20% 改善したそうです。
広告主向け製品の AI Max はベータ版を終了し、すでに 50 万を超える広告主が導入しています。

キーワード一致から検索意図の理解へ、AI Max が中心に

Google は、AI Max などの AI 主導の広告キャンペーンについて、キーワード一致だけに頼らずに検索意図を理解し、広告をマッチングさせる仕組みだと位置づけています。
AI Max や PMax を採用した広告主が、同程度の広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、平均でコンバージョン数またはコンバージョン値を 15% 伸ばしているとのことです。
さらに AI Max は、これまで収益化が難しかった数十億件規模の新規検索の収益化にもつながっています。

AI Mode の運用コストは過去最低水準に

より高度な機能を追加しながらも、AI Mode の回答 1 件あたりのコストは提供開始以来で最も低い水準になりました。
AI 検索を大規模に、かつ持続的に収益化していくうえで重要な進展だといえます。

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Google の説明をそのまま受け取るなら、AI 検索は既存の検索ビジネスを侵食するのではなく、検索回数・広告関連性・検索収益のいずれも押し上げている、というのが今回の決算の骨子です。

SEO の観点では、ユーザーの検索がより長く具体的になっていく以上、単純なキーワード一致を狙うのではなく、詳細な質問や目的に直接答え、AI の回答から引用・参照されるだけの価値を持つコンテンツを作ることの重要性が、これまで以上に高まっていると言えます。