Google検索品質評価ガイドラインが1年ぶりにアップデート【2023年11月16日付】

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Google は検索品質評価ガイドラインを 2023 年 11 月 16 日付で更新しました。
前のバージョンは 2022 年 12 月 15 日付だったので、ほぼ 1 年ぶりの更新になります。

最新バージョンの変更内容

2023 年 11 月 16 日の変更内容を Google は次のように説明しています。

11 月 16 日より、検索品質評価ガイドラインを更新し、簡素化しました。具体的には、「Needs Met(ニーズ充足度)」の評価基準の定義を簡略化し、さまざまな種類のウェブページや、ショートフォーム動画などの新しいコンテンツ形式を含む最新の例を追加し、時代遅れだったり重複したりする例を削除し、フォーラムやディスカッションページの評価ガイドラインを拡充しました。これらはいずれも、ガイドラインの大きな変更や基本的な変更を伴うものではありません。

📝すずき注:この記事を書いている時点では、日本語訳記事はまだ出ていないので翻訳は僕による

前回のバージョンでは、E-A-T に、もう1つの E (Experience) を加えた EーEーA-T という新しいコンセプトが加わり顕著な変更がありました。
対して、最新バージョンは、全体的には大幅な変更はなく簡素化が主な目的のようです。

それでも、最も目立つ変更で言うと、次の 2 つのセクションが追加されました。

  • 13.1 Rating Result Blocks: Block Content and Landing Pages
  • 16.0 Many Types of Helpful Results

「13.1 Rating Result Blocks: Block Content and Landing Pages」では、標準的な「Needs Met」評価を割り当てる際は、特に指示がない限り、結果ブロック内とランディングページの両方を考慮する必要があることが指示されています。

「ブロック (block)」は、ユーザーのクエリに応答して検索エンジン結果ページ(SERP)に表示される個々の結果または単位を指します。
ガイドラインでは、2つの主要なタイプのブロックに分類しています。

  • ウェブ検索結果ブロック:タイトルリンク、URL、ランディングページコンテンツの説明テキストの抜粋が含まれている。リンクをクリックすると、ランディングページに移動する。
  • 特殊コンテンツ結果ブロック(SCRB):SERPに直接コンテンツ(計算ツール、動画、画像など)を表示する。ランディングページへのリンクも含まれている場合がある。

「16.0 Many Types of Helpful Results」では、評価者は、さまざまな種類の結果(異なるソース、異なる形式、異なる意見など)が、さまざまなクエリにとって役に立つ可能性があることを認識するよう指示しています。
評価者は、結果が性質上多様であっても、妥当なクエリ解釈と意図に対して非常に役立つ結果に高い評価を与える必要があります。

セクション 16.0 は、クエリの解釈とそのクエリに相応しいコンテンツタイプの章なので、読んでおくとコンテンツ作りに役立つかもしれません。

検索品質評価ガイドラインの最新版はこちらから入手できます。

検索品質ガイドラインは、ボリュームが多い英語文書なので多くの人にとっては読むのが大変なドキュメントです。
でも、今は AI チャットを使えば翻訳も要約もしてくれるし、質問にも答えてくれます。
こうしたツールも活用するといいでしょう。

Claude