モバイルウェブ用AdsBotのユーザーエージェント文字列をGoogleが更新、システムのアップデートが必要なサイトもあり

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モバイルウェブ用 AdsBot のユーザーエージェント文字列を Google は更新しました。

モバイルウェブ用 AdsBot は iPhone ページの広告品質チェックのユーザー エージェント

モバイルウェブ用 AdsBot (AdsBot Mobile Web) は、iPhone で閲覧するウェブページの広告品質をチェックするクローラです。
Android で閲覧するウェブページの広告品質チェックには、別のクローラとして、モバイルウェブ Android 用 AdsBot (AdsBot Mobile Web Android)が存在します。

ユーザー エージェント トークンはどちらも AdsBot-Google-Mobile ですが、完全なユーザー エージェント文字列は異なります。
今回の変更は、iPhone ページの広告品質チェック用のユーザーエージェントの完全な文字列の変更です。

次のように変わりました。

▼変更前

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 9_1 like Mac OS X) AppleWebKit/601.1.46 (KHTML, like Gecko) Version/9.0 Mobile/13B143 Safari/601.1 (compatible; AdsBot-Google-Mobile; +http://www.google.com/mobile/adsbot.html)

▼変更後

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 14_7_1 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/14.1.2 Mobile/15E148 Safari/604.1 (compatible; AdsBot-Google-Mobile; +http://www.google.com/mobile/adsbot.html)

📝すずき注: この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新

iOS と Safari のバージョンが変わってますね。

なお、モバイルウェブ Android 用 AdsBotの完全なユーザー エージェント文字列に変更はありません。

ハードコードしているなら更新を

もし、モバイルウェブ用 AdsBot の完全なユーザーエージェント文字列でハードコードしたシステムを組んでいるようであれば、新しい文字列に合わせて更新が必要です。
該当するサイトがそう多いとは思えませんが、注意してください。

僕たちが普段言及する、ウェブページクロール用のいわゆる “Googlebot” のユーザーエージェント文字列の変更と比べたら、影響はずっと少ないでしょう。

ちなみに、Googlebot は Google が使用しているクローラの総称です。
現在、18 種類のクローラを Google はウェブで巡回させています。
あなたはいくつ言えるでしょうか?

Googlebot ImageGooglebot News くらいは知っているでしょうが、Google FaviconDuplex on the web あたりはどうでしょうか?

Google のクローラをすべて言えるとしたら、あなたはかなりの SEO オタク上級者です。(笑)