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Google の CEO である Sundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏が、The Verge の編集長である Nilay Patel(ニライ・パテル)氏のインタビューを受けました。
インタビューの中から、ピチャイ氏による検索に関わる注目すべき発言をまとめます。
長期にわたるエンゲージメントと満足度のシグナルの追跡
検索の質を継続的に軌道修正するために、ユーザーの行動を Google が注意深く監視していることをピチャイ氏は強調しました。
次のように述べています。
私たちが提供する体験に誤りがあれば、それは指標に現れ、私たちは軌道修正します。私たちは、エンゲージメント、セッション、特定のトピックへの再訪問、直帰率などを長期にわたって追跡する能力に誇りを持っています。
「Google Zero」をめぐる意見の相違
インタビュアーのパテル氏が、検索エンジンからオープンウェブへのリファラルが最終的にゼロになるという「Google Zero」理論(いわゆる「ゼロクリック検索」)を持ち出し、Google との見解の相違を持ち出します。
ピチャイ氏は面白がって次のようにコメントします。
おおいに反対します!ここ何年もの間、そういったことは起きていません
質の高いパブリッシャーに対する Google の約束
Condé Nast(コンデ・ナスト)の CEO、Roger Lynch(ロジャー・リンチ)氏は、検索トラフィックが最終的には 1 桁台にまで落ち込むと予想しています。
そして、不安定なトラフィック予測にグループ全体が依存するのを防ぐために「ゼロを前提に計画する」というルールを先日導入しました。
※Condé Nast は、VOGUE や GQ、WIRED など世界的に有名な雑誌やデジタルメディアを展開する米国発の巨大メディア企業。発言の詳細については Search Engine Journal が解説
ピチャイ氏は、リンチ氏の計画戦略について直接コメントすることは避けつつ、インデックス登録に関する Google の基本的な哲学を改めて強調しました。
質が高く、人々に好まれるコンテンツを作っているなら、私たちはそれを自社製品に反映するはずだと考えています。その点については約束できます。
ピチャイ氏の発言は、具体的なトラフィック数が保証されることは決してない一方で、真のオーディエンス価値を構築することが Google の主要なランキング指標であり続けるという約束とも言えます。
オーディエンスの多様化の必要性
消費者の行動が単一の入り口に依存することから離れつつあるため、パブリッシャーは分散化しなければならないとピチャイ氏は指摘しました。
The Verge を例に挙げ、次のように述べます
情報エコシステムは Google の枠を超えてはるかに広大です。私たちはそれをデータで確認しています……すべてのパブリッシャーがこの新しい世界に適応しているのは、私には理にかなっているように思えます。
オーディエンスがいる場所でのアプローチ:対話型およびマルチモーダル
消費者の嗜好は、ユーザー生成コンテンツ(UGC)、ポッドキャスト、音声、会話型 AI へと急速に移行しています。
Google 自身も過去 10 年の「モバイルファースト」の考え方から、AI 製品との継続的で会話的なインタラクションを中心とした考え方へと積極的に適応しているとピチャイ氏は述べています。
「AI Slop(AI スロップ)」の認識
ウェブコンテンツの現在の状況に対するユーザーの不満をピチャイ氏は率直に認めます。
世の中には多くの AI スロップ(低品質な AI 生成コンテンツ)が存在していると思いますし、私もそれを感じています。
こうした状況は急速なテクノロジー展開の初期の混乱期に起因するものだとピチャイ氏は考えています。
将来の具体的なアルゴリズムの変更についてはピチャイ氏は触れませんでしたが、特に AI による低品質コンテンツの量産に対する認識は、大量生成コンテンツの乱用に対するアップデートにGoogle が力を入れていることを示しているのかもしれません。
◇ ◇ ◇
ピチャイ氏の発言で特に興味深いのは、Google が短期的なクリックや単発の行動ではなく、長期的なエンゲージメントや満足度のシグナルを重視している点です。
これは、AI 検索時代においても「ユーザーに本当に価値を提供できているか」が評価の中心であり続けることを示唆しています。
一方で、オーディエンスの分散化や AI スロップへの言及からは、Google 自身も検索を取り巻く環境変化を強く認識していることがうかがえます。
