Google、GEOのための自作自演のブランド言及獲得に警告。有料リンクと同じ

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GEO や AEO とも呼ばれる施策の手段として、ウェブ上でのブランド言及を作為的に獲得しようとする行為は、不自然なリンクと同様にスパムである

2026 年 5 月 22 日に豪・シドニーで開催された Search Central Live Sydney 2026 の Q&A セッションで、Gary Illyes 氏と Cherry Prommawin 氏はこのように注意喚起しました。

Q&A セッション

Inauthentic Mentions は役に立たない

Google が先日公開した生成 AI 検索の最適化ベストプラクティスの「取り組む必要のない誤解」セクションに次の項目があります。

不正確な「言及」の検索: Google 検索の他の機能と同様に、Google の生成 AI 機能では、ブログ、動画、フォーラムのディスカッションなど、ウェブ上の製品やサービスについて何が語られているかを表示できます。しかし、ウェブ全体で不正確な「言及」を探すことは、一見すると役立ちそうですが、実際にはそれほど役に立ちません。Google のコアランキング システムは高品質のコンテンツ に重点を置き、他のシステムはスパムをブロックします。Google の生成 AI 機能は両方に依存しています。

まず、日本語ドキュメントの誤訳を指摘します。
原文(英語ドキュメント)は次のとおりです。

Seeking inauthentic “mentions”: Just like the rest of Google Search, our generative AI features can show what’s being said about products and services across the web, including in blogs, videos, and forum discussions. However, seeking inauthentic “mentions” across the web isn’t as helpful as it might seem. Our core ranking systems focus on high-quality content while other systems block spam; our generative AI features depend on both.

「inauthentic」を「不正確な」と訳しています。
ここでの「inauthentic」は、情報の正誤(正確・不正確)ではなく、「本物ではない=作為的な、自作自演の、サクラの」という意味です。

もうひとつ、「seeking」を「検索」と「探すこと」と訳しています。
この文脈での「seeking」は、「(意図的に)追い求める、獲得しようと躍起になる」行為を指します。
翻訳システムが「情報を検索(seek)する」と言葉どおりに捉えて「探すこと」と訳してしまっていますが、ここではサイトオーナーが自社への言及を増やすために行うサイテーション獲得施策のことです。

本来の正しいニュアンスで訳すとこうなります。

自作自演の「言及(サイテーション)」を集めようとすること:Google の生成 AI 機能では、ブログ、動画、フォーラムのディスカッションなど、ウェブ上の製品やサービスについて何が語られているかを表示できます。しかし、だからといってウェブ上で自作自演の口コミや不自然な言及を大量に獲得しようとしても、思ったほどの効果はありません。Google のコアランキング システムは高品質のコンテンツ に重点を置き、他のシステムはスパムをブロックします。Google の生成 AI 機能は両方に依存しています。

さて、本題に入ります。

「inauthentic」な言及、つまり作為的で不自然な言及は役に立たないのなら、逆に考えれば、第三者の自発的な行為の結果として集まった自ブランドへの自然な言及は AI 検索におけるポジティブなシグナルとなるとも言えます。

この点について Q&A セッションで質問しました。

自然に集まった本物の言及が AI 検索に直接的な利益をもたらすかどうかについての明確な回答をゲイリーは与えてくれませんでした。
インターネット上の一般的な言及が実際にどれほど有用なのかは分からないと述べました。

続いて、チェリーは考え方としてはリンクと同じだと付け加えました。
言及を購入したり操作したりすることに対して強く警告しました。
そうした行為は有料リンクと同等であると。

self-listicle と呼ばれる、自社製品や自社サービスを上位にランク付けする自作自演のランキング記事で AI 引用を増やしているブランドが実際に存在します(最初は伸びるが、ある時点で下落するパターンがほとんど)。
また、自社運営サイトからのブランド言及を有料で販売するサービスを GEO として提供し始めた業者も出てきているようです。

ゲイリーもチェリーも明確な回答はくれませんでしたが、サードパーティからのブランド言及は AI 検索におけるシグナルになっていると僕は考えます。

かといって、自作で恣意的なブランド言及の獲得は絶対に避けるべきです。
現在はコア アルゴリズムに統合されている Penguin Update(ペンギンアップデート)は、当時猛威を振るっていた自作自演リンクによるスパム SEO に大恐慌をもたらしました。

黒歴史を繰り返さないようにしましょう。