nofollowリンクは普通のリンクまで巻き添えにする?

AというページからBというページへ2本リンクが張られていたとします。
このときどちらか片方のリンクにnofollow属性が付けられていると、nofollow属性が付いていないもう一方のリンクもGoogleには無視されるという分析があります。

下の2つのリンクはともにこのブログのトップページへのリンクです。

  1. 海外SEO情報ブログ
  2. 鈴木謙一のパーソナルブログ

1はnofollowが付いていない普通のリンクです
2はnofollowが付いているリンク、すなわちGoogleには評価されない(PageRankやアンカーテキストを渡さない)リンクになります。

このとき、nofollowが付いていない1つ目の通常リンクまで2つめのnofollowリンクの影響を受けて、nofollow扱いされてしまうことがあるようなのです。

この問題についてGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が回答しました。

nofollow属性は個々のリンクに対して適用されるものだから、他のリンクに影響を与えはしない。nofollow属性はリンクレベルが対象になる。」とのことです。

調べてみてもnofollowの付いていないリンクまで評価しなくなったという事例は見つからなかったし、そういった問題は存在しないと担当チームからも聞いているそうです。

最初のリンクのアンカーテキストだけをGoogleは評価する」という現象に見られるように、1つのページからあるページへ複数のリンクが張られている場合のGoogleの動きは非常にトリッキーです。

Matt Cutts氏は、どの場所にリンクが登場しようがすべて見ていると否定していますがそうでもないように思えるケースもやっぱりあります。

最近では、SEOmozで不思議な現象のレポートがありました。
1つのページから同じページに複数のリンクが張られていても、ネームアンカーの”#”を付けてページ内の途中にジャンプさせれば、先頭に出現しなくてもアンカーテキストが評価されるというのです。
※今週のWeb担でもう少し詳しく説明したいと思います。

今日取り上げたのは非常に些細な問題で普段はまったく気にかける必要はありません。
激戦区で戦っていてほんの少しのSEOの漏れも許されないという状況でなければ無視していい問題です。

それでも知っておいた方がいいだろうと僕が思うことは次の2つです。

  1. Googleにおいては1つのページから同じページへ複数リンクが張られている場合、HTMLソース上で最初に登場したリンクのアンカーテキストしか評価されないことがあるかもしれない(「かもしれない」です)。
  2. 内部リンクにはnofollowを付けない(PageRankスカルプティングのような類の小手先のテクニックはいつ効果をなくすか分からないし、十分理解せずに使うとインデックスを阻害してしまうかもしれない)。