SEOmozのRandfish(ランドフィッシュ)氏の実験によると、Googleは1つのページの中に同じページに向けられたリンクが複数ある場合は、最初の1つのアンカーテキストしかカウントしないそうです。

詳しいことを書こうと思っていたのですが、Webマーケティング最前線の鈴木久留磨さんがすでに解説しているので、詳細はそちらをご覧ください。
⇒ Googleでの試験結果:最初のアンカーテキストのみが採用される

Webマーケティング最前線の記事には出ていなかった情報を、一方的に補足します。(笑)

まず、「最初の」というのは、ブラウザで目に見える最初ではなく、HTMLのソースレベルでの最初のことです。
(Randfish氏が、コメントで追記しています)

そしてSEOmozの実験より以前にも、同様の実験がmvandemar氏のSmackdownブログで去年の10月に行われていました。

結果は同じで、上に現れる、つまり最初に現れるリンクが評価対象になります。

よくヘッダー画像にホームページへのリンクを貼っているブログがありますよね。
(この海外SEO情報ブログもそうです。)
ということは、同じページにホームページへ戻るリンクがいくつあったとしても、実際に有効なのはヘッダー画像のリンクだけです。

ここで問題が発生します。
画像リンクのalt属性で指定されたキーワードよりも、アンカーテキストで指定されたキーワードのほうが、SEO的には効果的(という分析が大勢)です。

内部リンクのアンカーテキストも重要なファクターですから、ヘッダー画像のリンクではSEO効果が半減しますね。

ソースで最初に現れるリンクのアンカーテキストがカウントされるなら、CSSを使ってヘッダー画像をHTMLの下の方に持ってくるという荒業も考えられます。

ただ、Randfish氏はnofollow属性を使って1つめのリンクを評価対象から外すことを提案しています。

これがシンプルな方法だと思われました。

ところが、そうはうまくいきません。

この分析を読んだ何人かのSEOエキスパートが、次のように異を唱えています。

まず、10月に同じ実験をしたウェブマスターのSmackdownのmvandemar氏。

Google does not simply skip over the link. The order of operations is dedupe first (remove all duplicate links), and then apply the nofollows.


グーグルは、単純にリンクをスキップしたりしない。運用の順番は、最初に複数あるリンクを取り除いて1つにしてから、次にnofollowを採用する。

彼は別の実験結果で検証して、同じページを指すリンクが複数あるときは最初のひとつだけを採用して、そのリンクにnofollowが付いていれば、結局nofollowリンクだけを適用すると判断しています。
2つめのnofollowなしリンクを見ることはしないんですね。

これは、Webマーケティング最前線の追加記事でも、解説されています。
⇒ Googleでの試験結果その後:驚きの内容がコメントに

ついで、SEO Fast StartのDan Thies氏。

The idea of using nofollow to “shift” which link’s anchor text counts is nice, but I don’t think it actually works. Relying on that kind of undocumented and speculative behavior, even if it worked once, can cause some real headaches down the road.

If you want to scuplt PageRank with nofollow, all links from page A to page B should be nofollowed. You either cut the link between the two pages or you don’t.

どちらのリンクのアンカーテキストがカウントされるか移し変えるのに、nofollowを使うというのは、いい考えだ。だが、実際にはうまく機能しないと考えられる。そういう文書化されておらず推測的な行動は、いったんは機能したとしても、その後もっとひどい頭痛の種になるような困った問題を引き起こすだろう。

nofollowでPageRankの形を変えたいなら、ページAからページBのすべてのリンクをnofollow付きにするべだ。2つのページ間のリンクをカットするかしないかのどちらかになる。

Dan Thies氏は、nofollowのスペシャリストです。
Googleが、nofollow属性をサポートする以前は、クローラが認識できないDynamic Link(動的リンク)と呼ぶJavaScriptを利用したリンクで、PageRankの流れを制御していました。

さらにこのように続けます。

If I were writing the algorithm, mashing them together would make more sense, because you aren’t losing the anchor text when bloggers say “Pat Johnson(link) wrote an amazingly stupid thing about widget margins(link).” If you just take the first link, you lose the topic of the target URL.

“もし、私がアルゴリズム(のプログラム)を書いているなら、それら(複数のリンク)をひとつにまとめるほうが意味をなすだろう。なぜなら、ブロガーが「パット・ジョンソン(リンク)が、ウィジェットマージンについて驚くほどバカバカしいことを書いた」と言えば、アンカーテキスト(の効力)を失うことはないからだ。もし、最初のリンクを採用したら、目標としたURLのトピックを失う”

我ながら、変な訳文です。w
ようは、複数のキーワードでリンクしたいときは、まとめて1つの大きな塊でリンクしてしまえ、ということです。
(ですよね?)
Pat Johnsonとwidget marginsの2つのキーワードからリンクを張ったら、最初のPat Johnsonのアンカーテキストだけが有効になって、トピックを表すwidget marginsのアンカーテキストが無効になります。
だから、両方含んだ1文をリンクにしてしまえ、いうことです。
(ですよね?)

そして、Dan氏は多くのブログの問題点を指摘しています。

You see all the time where people nofollow the “Home” link that appears at the top of every page, and add a footer link to the home page with their keywords stuffed in. The problem is that you may end up not getting either link followed – you’re relying on Google to remove the first link and still follow the second link. Highly speculative.

“すべてのページのトップにnofollowの付いた「Home」(というアンカーテキストの)リンクを設置して、フッターにホームページへ戻るリンクをキーワードを詰め込んで追加している人をいつも目にする。問題は、結局どちらのリンクもたどられないということだ。Googleに、最初のリンクを除外して、次のリンクを採用するように神頼みしているようなものだ。それはきわめて、不確かなことだ。”

Homeというアンカーテキストは無意味なので、ページトップに設置するホームページへ戻るためのリンクをnofollowにします。
そして、フッターにあるホームページへ戻るためのリンクにSEOを意識したキーワードを入れます。
よくあるパターンですよね。

ところが、最終的に両方とも無視されてしまうので、効果ゼロになってしまいます。
nofollowが付いている、最初の「Home」というアンカーテキストのリンクが採用されるからです。

Randfish氏自身は、次のように補足しています。

they don’t consider multiple votes for a URL by a single page to provide benefit (each page can only vote for another once).

それら(Google PageRankのアルゴリズム)は、単一ページからの1つのURLへの複数投票が、利益を与えるようにはみなしてくれない(1つのページは、別の1つのページに1回しか投票できないんだ)。

同じページに向けられたリンクを、1つのページにたくさん貼ってもPageRankを上げるという点では意味がないということです。

mvandemar氏のヘッダー画像のリンクも合わせて、根本的にリンク構成を見直さないといけないかもしれませんね。

そして、検索エンジンの仕組みは常に変化し続けているから、人の話しを鵜呑みにするのではなく、自分で検証するべきだと締めくくっています。
(こちらは、久留磨さんのブログでも訳されています)

Dan Thies氏も、同じ内容のコメントを残していました。

Whatever SEO impact the current behavior has is interesting in the short term, but it’s important to bear in mind that whatever they’re doing is designed for efficiency, and subject to change for any reason. We have older tests that give a different result, so it’s likely that this behavior has changed at least once.

日本語訳しませんが、サーチエンジンが効率的だと判断したら、いつでも振る舞いが変化する可能性があり、前の実験とは違う結果がもたらされるということです。

たしかにその通りですね。
SEO情報のブログを運営している僕が言うのもおかしな話ですが、情報はあくまでも情報です。
それが本当に真実なのかどうかは、実践して初めて分かるものだと思います。

やっぱ、SEOって面倒だ。w

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海外SEO情報ブログTOPGoogle SEO › Webマーケティング最前線ブログの「グーグルは最初のアンカーテキストだけを評価する」を一方的に補足

Comments

  1. By on

    いつも楽しく拝見しております!

    今回の情報はとてもSEO上、とても重要な
    情報かなと思っています。不正を意識していなくても
    ついやってしまうようなリンク方法だからです。

    これだけ記事を訳して、充実した内容を
    書くことも大変だったかと思います。

    貴重な情報をいただきありがとうございました。
    感動しました。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    僕も含めて、気付かずにやってるケースが多そうですよね。
    既存のサイトも再チェックしたほうが良さそうです。
    お役に立てたようで、苦労した甲斐がありました。(笑)

  2. By tenmillion_fukuoka on

    貴重な情報の翻訳、ご苦労様です!

    1ページ1本のカウントだとすると、サブページにおけるトップページへの返しリンクの設置方法が、かなりデリケートになってきますね。

    ちょうど、ソース上一回目のトップページへのリンクが画像にしている実験サイトがありますので、テキストリンクに差し替えて様子を見てみます。

    動きがあれば報告します!!

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    検証の結果をぜひ教えてください。
    楽しみにしています。

  3. By y.a on

    質問なのですが、↓下のようにURLのパスの違う記載でも検索エンジンからは
    同一URLとみなされるのでしょうか?

    「index.html」と「http://www.aaaaaa.com/」

    よろしくお願いします。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    「http://www.aaaaaa.com/index.html」と「http://www.aaaaaa.com/」ということですよね?

    「Canonicalization(正規化)」と言います。
    Googleでは同一とみなしてくれますし、Yahoo!やMSN Live Searchも大丈夫なはずです。
    ただし、絶対ではないので、統一しておくのが無難です。
    こちらのエントリも参考にしてください。
    ⇒ URLの正規化問題

  4. By y.a on

    そうですか、お答えありがとうございました。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    どういたしまして。(^^)

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