パンダ&ペンギン・アップデートにやられたかどうかを調査するツール

[対象: 上級]

Googleアナリティクスのデータと連携して、パンダ・アップデートペンギン・アップデートに捕獲されたかどうかを調べるツールを今日は紹介します。

Panguin”(パンギン?)という名前のツールです。

サイトにアクセスすると“Log-in to Analytics”というボタンがあるのでそのボタンをクリックします。
サードパーティのサービスがGoogleアカウントへのアクセスをリクエストしているかどうかを聞かれるので、許可できるようであれば先に進んでください。

ツールへのアクセスが完了するとGoogleアナリティクスに登録してあるプロファイルの一覧が出ます。
調べたいサイトのプロファイルを選んでください。

すると次のようなグラフが表示されます。

パンダにもペンギンにもやられていないサイト

SEOmozがまとめたデータを基にして、パンダ・アップデートとペンギン・アップデートそしてその他の大きめのアルゴリズム更新が縦のラインで示されています(現時点で最新の8月20日のパンダ・アップデートの更新は表示されていない)。

赤がパンダ・アップデートで水色がペンギン・アップデート、その他のアルゴリズム更新はオレンジ色です。

上のグラフはパンダ・アップデートにもペンギン・アップデートにもまったく影響を受けていないサイトです。
僕のブログです。w

ペンギン・アップデート導入直後(1本めの水色ライン)に下落が見られますがこれはゴールデンウィーク期間中だったため純粋に検索数が減ったことが理由です。

7月のパンダ更新(最後の赤色ライン)の後も若干下がっています。
これは直前にパンダ・アップデートの日本導入があり(該当するラインは引かれていない)、それまでなかった「パンダアップデート」関連のキーワードでのトラフィックが突然増えてその後落ちついたために減ったように見えるだけです。

さらにお盆休みの影響で凹(くぼ)んでいます。

グラフの最後の方は元の水準に戻っていますね。

一方、こちらはパンダ・アップデートに捕まったサイトです。

パンダ・アップデートにやられたサイト

超ニッチなジャンルをテーマにした、英語の、小さなECサイトです。

ハッキリ言ってコンテンツの質は低いです。(笑)

丁寧に作りこまれたページもあるけれど大多数のページは特に価値のある情報は載っていません。

初代のパンダ以前から存在していたサイトですが、パンダになぜ捕獲されないのか不思議でした。
しかし1年半ほど経過して逃げきれずにとうとう捕まりました。

僕の感覚からすると捕まるべくして捕まったと言えます。

こちらはペンギン・アップデートにやられたサイトです。

ペンギンアップデートの影響を受けたサイト

競争の激しいジャンルのアフィリエイトサイトです。
中古ドメインを利用して、自作自演リンク及び相互リンクをバリバリやっていました(もちろん僕が管理するサイトではないですよ)。

サイト開設後、順調にアクセスを伸ばしていました。
ところがペンギン導入の時点では捕らえられなかったもののこれまでに1度だけ実行されたデータ更新で捕まりました。

パンダ・アップデートとペンギン・アップデートは今のところ、他の一般的なアルゴリズムと違って再クロール・再評価の後にすぐには変更が反映されません。

オフラインで処理されてから本番のインデックスに反映されます。
おそらく、複雑なアルゴリズムなのでコンピュータ処理に多くのパワーと時間が必要なのでしょう。

パンダの更新は現在はだいたい1ヶ月間隔です。

ペンギンは1度きりの更新以来3ヶ月位上が経過しています。
次の更新は大きな変動が予想されるだろうとのことでした。

パンダ・アップデートとペンギン・アップデートの影響を受けたかどうかは、更新直後にGoogle(と、日本ならYahoo!)からの自然検索のトラフィックに目立つ変化があったかどうかがいちばん大きなヒントになります。

パンダやペンギンにやられたと判断して対処しリカバリに成功した兆候が見られたとしても、更新以外のタイミングで回復したのであればそれはパンダ・ペンギンとは関係ないのかもしれません。

今日紹介したPanguinというツールは、パンダ・アップデートとペンギン・アップデートの一連の更新をGoogleアナリティクスのグラフに重ねあわせてくれます。

2つのアルゴリズム更新による影響が気になるサイトには便利な調査ツールになるでしょう。