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ペンギン

ウェブスパムを排除し質の高いコンテンツを持ったサイトを評価するためのアルゴリズム更新を導入することをGoogleはアナウンスしました。

Search Engine Landによれば、「Webspam Algorithm Update(ウェブスパム・アルゴリズム・アップデート」とGoogleでは呼んでいるとのことです。
※鈴木注: 過剰SEOに対処するアルゴリズム変更には該当しないとのこと。
【UPDATE】「Penguin Update (ペンギン・アップデート)」という公式名称をGoogleは付けました。

「ウェブスパム」は、僕たちの間では「SEOスパム」や「ブラックハットSEO」と言ったほうが馴染みがあるかもしれません。

Googleが定めるガイドラインに違反しランキングを不正に上げているサイトです。

アルゴリズムの隙を突いたり裏技的な手法を使い本来あるべき順位よりも高い順位に無理やり押し上げる行いを指します。

たとえば次のような行為です。

  1. キーワードの詰め込み
  2. リンクプログラムへの参加
    • PageRank の操作を意図したリンク
    • ウェブ スパマーや不正なウェブサイトへのリンク
    • 過剰な相互リンクやリンク交換
    • PageRank を転送するリンクの売買

1つめのキーワードの詰め込みは古典的な手法で今どきと思わなくもありませんが、この前取り上げた電話番号羅列スパムのように稀なキーワードを大量に詰め込む手法は依然として悪用できそうでした。

2つめのリンクに関しては、多くの人がこれがSEOだと勘違いしている不正ですね。
有料リンクはもちろんのこと、自作自演リンクや価値のないディレクトリへの登録、ユーザーの役に立たない相互リンクなどランキングを上げるために行ったリンク集めはすべて含まれます。

米国版公式ブログでは、「ここ数日中に開始していく(In the next few days, we’re launching…)」となっていますが、すでに変動は始まっているようです。

今回のウェブスパム・アルゴリズム・アップデートに捕獲されたと思われるサイトのランキング推移グラフです。
【UPDATE】これはウェブスパム・アルゴリズム・アップデートによるものではなく4/19に実行されたパンダ・アップデートの更新による変動のようです。

ウェブスパム・アルゴリズム更新で順位を下げたサイト

ウェブスパム・アルゴリズム更新で順位を下げたサイト

ウェブスパム・アルゴリズム更新で順位を下げたサイト

突然ストンと落ちてるのが分かります。

このアルゴリズム更新は日本を含む全言語でいっせいに導入されます。
日本語サイトでも動きが観察されているはずです(情報提供してください)。

検索結果に及ぼす影響は、一般的な検索ユーザーが気付くかもしれない変化として英語の検索では3.1%程度になります。
ドイツ語と中国語、アラビア語では約3%です。
スパムの割合が多い言語、たとえばポーランド語では変化率はもっと高くなり5%ほどになります。

日本はどうでしょう?
3〜5%の間と想定するのが無難ですかね。

初代のパンダ・アップデートが11.8%だったことを考えると変動規模は小さく感じられますが、Google全体の検索数からすると3%という数字は比較的大きな入れ替わりが発生すると予測できます。

どんなサイトが順位を下げているのでしょうか?

Searchmetricsがウェブスパム・アルゴリズム・アップデートの負け組と勝ち組を独自に調べあげました。

ウェブスパム・アルゴリズム・アップデートの負け組と勝ち組

この調査結果によると次のようなタイプのサイトが検索結果での発見度を失っているそうです。

  • 大きなデータベースからコンテンツを大量に生成しているサイト
  • ニュース系ポータルやフィードによる記事配信サイト、非常に頻繁にコンテンツを公開する一方で同じようなコンテンツが多いもの。
  • 型にはまったサイト、自動でコンテンツを作成したり使い回ししたり、他人のコンテンツをコピーしたり部分的に作り直しただけのもの。

日本版公式ブログの翻訳記事は全訳ではなくオリジナルの英語版の部分訳になります。

オリジナル記事ではウェブスパムの例が挙げられています。

1つは誰がどう見てもスパムと分かるキーワード詰め込みタイプです。

キーワードスタッフィング

こちらはリンクスパムの例です。

リンクスパム

SEOに詳しい人間が見ればすぐに不正なリンクだと見破ることができますが、一見すると何も怪しいところは感じられない普通の記事です。
SEOのことなど知らない人は、違和感を感じるかもしれませんが不正行為とは気付かないでしょう。

2011年に参加したSMX West 2011でも似たようなリンクスパム事例をMatt Cutts(マット・カッツ)氏は提示していました。

SMX West 2011でのリンクスパム事例

これも見た目は普通の記事ですが、Googleはリンクスパムとして発見しているとのことでした。

1年前と比べて検知能力が上がったとも考えられます。

カモフラージュがますます困難になったととらえていいでしょう。
一般ユーザーが気付かないとしても僕たちSEOの専門家が見て怪しいと思ったリンクは、Googleにも同じように感づかれている確率が高まっていると僕は想像します。

GoogleがSEOスパム排除にさらに本腰を入れてきたことは非常に喜ばしいことです。

上位表示させるためには何をやってもいいという考えには僕は同調しません。
一検索ユーザーとして価値のないサイトを検索結果にねじ込まれるのは迷惑だし、「SEO」というビジネスにダークな印象を与えられることは大迷惑です。

今回のアップデートも完全ではないだろうけれど、少しでもウェブスパムが検索結果から消えることを願っています。

「SEO=上位表示」・「SEO=リンク集め」という間違った考えが早く消え去ることも願っています。

最後にGoogleは決してSEOを否定していないことを、公式アナウンスから引用して終わりにします。

Google はこれまで、検索エンジン最適化(SEO) は、有益で建設的なものと成りうる(英語)、と発言してきましたが、それは 私たちだけの意見ではありません(英語)。実際、効果的な検索エンジン最適化は、サイトをよりクロールしやすく、個々のページをよりアクセスしやすく、そして見つけやすくすることができます。たとえば、専門家以外の人が検索に使うキーワードを調査することにより、専門用語ばかりのページを避けるといった単純なことも、検索エンジン最適化のひとつです。

ホワイトハット SEO(ウェブマスター向けガイドラインに違反しない SEO)は多くの場合、サイトの使い勝手の改善や、素晴らしいコンテンツ作成の助長、サイト表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらします。また、優れた検索エンジン最適化はマーケティング的視点でも見ても非常に有効であることが多いのではないでしょうか。サイトをより魅力的にするような方法、工夫を考えることは検索エンジンにも、ソーシャルメディアにも非常に有効です。良質なサイトを制作することは、しばしばウェブ上のサイトの評判を向上させ、その結果より多くのサイトからのリンクの獲得や、多くのユーザーのサイト訪問をもたらすでしょう。

※強調は僕によるもの

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