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Google は現在、検索における AI 機能だけで、毎週数十億ものクリックをウェブサイトに送り込んでいる。
Google のインフォメーション&ナレッジ部門の SVP(シニア ヴァイス プレジデント)である、Nick Fox(ニック・フォックス)氏が、こんな発言を LinkedIn に投稿しました。
AI 検索が検索利用とサイト訪問を促している
フォックス氏による投稿の全文です。
It’s been fascinating to see how people are actually using AI in Search.
When we first started rolling out these features, there were a lot of questions. Many thought AI would make searching obsolete — because why search if AI can just give you a quick answer?
But we’re actually seeing the opposite. Turns out, when people can ask whatever questions are on their minds, they use Google Search more than ever.
People also asked if AI in Search would mean that people never click through to websites anymore.
Actually, as we’ve shared before, we continue to send billions of clicks to the web every day through Search. And we’ve designed our AI features in Search to connect people to websites. In fact, we’re now sending billions of clicks to websites every week through AI features in Search alone – and we’re just getting started.
We’re continuously improving and iterating to make it easier to dive deeper and connect with the sites you love.
日本語に訳します。
検索において AI が実際にどのように使われているのかを見るのは、とても興味深いことです。
これらの機能を最初に展開し始めた頃は、多くの疑問が寄せられました。AI があればすぐに答えを得られるのに、なぜ検索する必要があるのかという理由から、AI によって検索は時代遅れになると考える人も多くいました。
しかし、実際にはその逆のことが起きています。人々は、頭に浮かんだことを何でも質問できるようになると、これまで以上に Google 検索を利用することが分かりました。
また、検索に AI が導入されることで、人々がウェブサイトをクリックして訪れることがなくなるのではないか、という声もありました。
実際には、これまでにもお伝えしてきたように、検索を通じて毎日何十億件ものクリックをウェブへ送り続けています。また、検索の AI 機能は、人々をウェブサイトにつなぐよう設計されています。実際、現在では検索の AI 機能だけで、毎週何十億件ものクリックをウェブサイトへ送っています。そして、これはまだ始まりにすぎません。
より深く情報を掘り下げ、お気に入りのサイトへ簡単につながれるよう、私たちは継続的に改善と改良を重ねています。
要点はこうです。
- AI によって気軽に質問ができるようになり、Google 検索全体の利用回数が増えている。
- Google は、検索全体から毎日数十億件、さらに AI 検索機能(AI Overviews や AI Mode)単体からでもウェブサイトへ毎週数十億件のクリックを送っている。
- AI 検索は、利用者が情報源のサイトを訪れてより深く調べられるように設計されており、今後も継続的に改善していく。
NYT 記事への反論か?
フォックス氏が投稿した数日後に、New York Times が次のような趣旨の論評を公開しました。
Google が検索機能に生成 AI (AI Mode) を本格導入したことで、ユーザーが外部サイトに遷移せず Google 内で完結するケースが増加している。その結果、パブリッシャーや企業のウェブサイトへのトラフィックが激減し、オープンなインターネットの仕組みが脅かされている。
フォックス氏は、この記事が公開されることを知っていて、批判に対する事前の防御策として投稿したのかもしれません。
事実、フォックス氏の投稿とほぼ同じ内容の反論が、Google の広報担当からのコメントとして NYT の記事内で引用されています。
“Google’s AI Search features send billions of clicks to the web every week, meeting people’s evolving preferences for how they want to find information while driving significant traffic to websites,” a Google spokesman said in a statement, adding that the company’s A.I. features highlight links to the web.
「Google の AI 検索機能は、情報の探し方に対する人々の変化する好みに応えながら、ウェブサイトに多大なトラフィックをもたらし、毎週数十億件のクリックをウェブへ送り出しています」と Google の広報担当者は声明で述べ、同社の AI 機能はウェブへのリンクを目立たせていると付け加えた。
データの不透明性への不満は残る
生成 AI 検索機能は検索数も検索トラフィックも減らしていない、むしろ増やしていると Google がいくら主張しても、AI 検索経由のクリック数が検索全体に占める割合や、導入前後の推移といった具体的な数値を示すことはありません。
Google 検索全体として俯瞰すればそうなのかもしれませんが、僕たちが知りたいのは自分が管理するサイトへの影響です。
「AI 検索が検索利用とサイト訪問を促している」と前向きな姿勢を Google は強調しています。
しかし、サイト運営者がその効果を実感・検証するためには、割合や過去との比較データ、そして Search Console を介した透明性のあるトラッキング機能、特にクリックデータの提供が必須です。
