Google、構造化データの@id参照の値にハッシュタグを付けるようにコード例を変更

[レベル: 上級]

Google は、ページ内の @id 参照を使っている構造化データのコード例をすべて # (ハッシュタグ)付きに切り替えました。

構造化データのベストプラクティスに従う

# 付きに切り替えた理由を Google は次のように説明しています。

RDF でハッシュタグを使ってページ内のノード識別子として解決できるようにするのは、スキーマのベストプラクティスであり、私たちはそのベストプラクティスに従って例を作りたいからです。

📝すずき補足:「RDF」(Resource Description Framework) も「スキーマ」(schema) も、ここでは「構造化データ」に置き換えて構わない

簡単に言えば、@id プロパティの値には # を付けることが推奨されているということです。

たとえば、こちらはレシピの構造化データ内の動画で、特定の再生場所を指定する clips プロパティを利用しているコードサンプルです。
以前のコードサンプルでは@id の値には # は付いていません。

ハッシュタグなし @id

こうなっています。

"@id": "Clip1",

現在のコードサンプルの @id の値には # が付いています。

ハッシュタグあり @id

こうなっています。

"@id": "#clip1",

既存の @id を変更する必要なし

@id を含んだ構造化データをすでにマークアップしていて、# を付けていなかったとしても # 付きに変更する必要はありません。
# があってもなくても Google の扱いは同じです。

ただし冒頭でも触れたように、# を付けるのが構造化データ全体(正確には RDF)の推奨です。
手間でないなら今後は、@id の値には # を付けるようにするといいでしょう。