Google、オンラインイベント向け構造化データのサポートを終了

[レベル: 中級]

オンラインで開催されるイベントの構造化データのサポートを Google は終了しました。
オンラインイベントは、構造化データでマークアップしていてもリッチリザルトの対象外になります。

予約可能で現地開催のイベントのみリッチリザルト対象

イベント (Event) 構造化データのドキュメントの「コンテンツ ガイドライン」セクションに次の項目が追加されました。
📝すずき注:この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新

  • Events must be bookable to the general public. Events that require a membership, or invitation prior to purchasing the ticket or attending the event are ineligible for the event experience.
  • Spectator events where the primary participants and audience are minors and occur on-premise of a school aren’t eligible for the event experience. For example, student events occurring on school premises.
  • Virtual experiences that have no real-world component aren’t supported. Events must take place in a physical location.

日本語に訳します。

  • イベントは一般の方が予約できるものでなければなりません。チケットの購入やイベントへの参加に際して、会員登録や招待が必要なイベントは、イベント体験の対象外となります。
  • 主な参加者および観客が未成年者であり、学校の敷地内で開催される観戦イベントは、イベント体験の対象外となります。たとえば、学校の敷地内で開催される学生イベントなどがこれに該当します。
  • 現実世界の要素がないバーチャル体験はサポートされていません。イベントは物理的な場所で開催される必要があります。

追加の条件を簡潔にまとめるとこうなります。

  • 一般参加が可能 —— 会員限定、招待制のイベントは対象外
  • 未成年が主対象のイベントは対象外 —— 例:学校敷地内での文化祭や学祭
  • オンラインイベントは対象外 —— 物理的な場所で開催される必要あり

オンラインイベント関連の記述は削除

オンラインイベント構造化データのサポート終了にともない、関連する記述(マークアップのサンプル含む)はドキュメントからすべて削除されています。

過去にマークアップしていたオンラインイベント用の構造化データはどうすべきでしょうか?

削除してもそのままでもどちらでも構いません。
無駄なコードを残しておきたくないというのであれば、削除してもいいでしょう。

一方で、リッチリザルトでサポートしない構造化データであっても Google は認識します。
コンテンツ理解の役に立つ可能性があると考えるのであれば、残しておく選択もありです。
残したままでもランキングへの直接的な影響は(プラスにもマイナスにも)ありません。