[レベル: 上級]
AI 検索プラットフォームが JavaScript で描画されるコンテンツを読めるかどうかをGSQi の Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏が再び検証しました。
2025 年 8 月に公開した記事の続報で、434 日後の公開です。
結果を大ざっぱに言うと、Gemini と Copilot は JavaScript をレンダリングできました。
しかし、そのほかの AI プラットフォームは適切に JavaScript をレンダリングできませんでした。
3 つのテスト結果
ゲイブ氏が試した検証方法は前回と同じです。
ChatGPT、Claude、Perplexity、Gemini、Copilot に対し、JavaScript で生成したページを読めるかどうかと、JavaScript で生成した最初と最後の段落を尋ねるという 3 つのパターンで検証しました。
3 つのテスト結果は次のようになりました。
テスト 1:本文全体を JavaScript でレンダリングするページ
- ChatGPT と Claude が取得できたのは、主にナビゲーションやフッター
- Perplexity は主に Cookie 同意の文言と本文の一部を拾ったが、最後の段落を確実には特定できなかった
- Gemini と Copilot は成功
テスト 2:ヘッダーとフッターは静的な HTML、本文だけを JavaScript でレンダリングするページ
- ChatGPT、Claude、Perplexity は本文を取得できなかった
- Claude は、今回使った単純な HTML 取得では JavaScript を実行しないと説明
- Gemini と Copilot は成功
テスト 3:WebGL を使ったインタラクティブなパララックスサイト
- ChatGPT、Claude、Perplexity は実際のコンテンツを取得できず、エラー文やページの外枠の情報を返した
- Perplexity は、表示に失敗したときのエラー文をページのコンテンツとして示した
- Copilot も失敗
- Gemini だけが各セクションのコンテンツを取得し、エラー文も別のものとして認識した
補足として、Claude は内蔵ブラウザを使うことを、Copilot はより詳しい取得方法を試すことを提案したそうです。
ただし、実際に試した結果は記事に書かれていません。
Gemini と Copilot の結果がよかった理由
ゲイブ氏によると、Gemini と Copilot の結果が良かったのは、Google と Bing の検索システムを使っているからです。
Gabe 氏は、ブロックされていなければ JavaScript のコンテンツも処理できるという Google のガイドも引用しています。
ℹ️すずき補足:Google の AI システムは検索でも使われる WRS を共有している
ただし、Gemini や Copilot も JavaScript を常に読めるわけではありません。
検証したページのなかには、どちらも読めないものがあったことにゲイブ氏は触れています。
今回の検証でも、複数の AI 検索プラットフォームが JavaScript に依存するコンテンツをいまだに取得できませんでした。
AI 検索に見てほしいコンテンツの表示を JavaScript に頼ることには十分注意するようゲイブ氏は呼びかけています。
◇ ◇ ◇
今回の結果は限られたページでの検証であり、これだけですべてのプラットフォームや取得方法の能力を断定することはできない点にも留意が必要です。
それでも、サーバーサイドでのレンダリング (SSR) が推奨されます。
AI の理解に限ったことではなく、読み込み速度の向上という UX の観点においても SSR には利点があるからです。
