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米国の SEO コンサルタントの Cyrus Shepard(サイラス・シェパード)氏は、自身のサイトを Google の AI 検索機能から 28 日間オプトアウトし、その後オプトインし直して 2 つの期間を比べました。
その結果、AI Overviews と AI Mode は、間接的な効果も含めて検索クリック全体の約 23% に寄与していたと推定されました。
実験の詳細
実験に使ったのは、2026 年 8 月に全世界で提供が始まった生成 AI 検索からのオプトアウト機能です。
オプトアウトすると、サイトのコンテンツは引用リンクも含めて AI Overviews と AI Mode に表示されなくなります。
記事で紹介された例では、通常のオーガニック検索の 1 位はオプトアウト後もそのまま維持されていました。
しかし、AI 検索での効果はすぐに表れました。
オプトアウトから 1 時間以内に、1 日 500〜1,000 回あった AI 機能での表示回数がゼロになったのです。
これはサイト全体の検索表示回数の約 10% にあたります。
28 日後にオプトインし直すと、表示回数はほぼ同じ速さで戻りました。
Search Console は AI 経由のクリックを分けて表示しません。
そこでシェパード氏は、2 つの期間の総クリック数を比べてクリック数を推定しました。
推定された AI 機能のクリック率 (CTR) は約 0.9% (推定幅は 0.7%〜1.1%) です。
サイト全体の Google 検索での CTR は約 0.4% なので、その 2 倍以上になります。
「ハロー効果」と思われるような現象も見られました。
AI Overviews にサイトが表示されているときは、通常のオーガニック結果の CTR も約 2.3% 改善していたそうです。
この効果は、AI での露出が多い URL ほど強く出ていました。
同じ検索結果にブランドが何度も表示されることで信頼が高まるのではないかとシェパード氏は見ています。
ただし、理由ははっきりしていません。
シェパード氏の推定では、AI 機能からの直接クリックは検索クリック全体の約 21% を占めていました。
ハロー効果を加えると約 23%、つまりおよそ 4 分の 1 に相当します。
一方で、これは 1 サイトで 1 回行っただけの実験です。
しかも Zyppy のサイトは、AI に引用されるための最適化をすでに進めていました。
シェパード氏自身も、数字はあくまで方向性の目安として扱ってほしいと呼びかけています。
したがって、この結果を他のサイトにそのまま当てはめることはできません。
それでもシェパード氏は、AI 検索への掲載を続け、推薦や引用を得るための最適化を進めることが唯一の合理的な選択だと考えています。
当面はオプトインを続ける方針とのことです。
◇ ◇ ◇
シェパード氏による実験結果から注目に値する数値をまとめます。
- AI 機能での表示回数がサイト全体の検索表示回数に占める割合は 約 10%
- AI 検索機能の CTR は 約 0.9% (推定幅 0.7%〜1.1%)
- サイト全体の Google 検索での CTR は約 0.4% なので AI 検索の CTR はその 2 倍以上
- ハロー効果による通常のオーガニック結果の CTR 改善は 約 2.3%
- AI 検索からの直接クリックが検索クリック全体に占める割合は 約 21%
- ハロー効果を含めた AI 機能の寄与 は 約 23%(検索クリックのおよそ 4 分の 1)
シェパード氏も断っているように、あくまでも 1 サイトだけの検証結果です。
ほかのサイトでも同じようなデータが得られるとは限りません。
それでも興味深いデータではあります。
AI Overviews や AI Mode はたとえクリックを生み出さなかったとしても、トラフィック獲得に間接的に役立っている可能性があります。
