有料リンクは「悪」ではない

Googleはリンクの売買を禁止しています。
リンクを販売しているサイトのツールバーPageRankをGoogleが下げるのを日本でも見かけるようになってきました。

しかし、ありとあらゆる有料リンクをGoogleは禁止しているわけではありません。
Googleが禁止しているのは検索結果を操作するためのリンクの売り買いです。
Google風に言えば「PageRankを転送するリンクの売買」ということになります。

ではPageRankを転送しないリンクならリンク売買は許されるのでしょうか?

答えは「YES」です。

上のビデオでGoogleのMatt Cutts氏も述べているようにGoogleが気にかけるのは、PageRankを渡し検索結果を左右することを目的とした有料リンクです。

PageRankを渡さない有料リンクは許されます。

すべての有料リンクが Google のガイドラインに違反するわけではありません。リンクの売買も、検索結果の操作でなく宣伝を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動となります。

ウェブマスターツールヘルプの『有料リンクを Google に報告する必要がある理由』からの引用です。

お金をかけた宣伝は資本主義社会のなかでは、ごく当然の商業活動です。
そこまでGoogleは禁止していません。

それでは検索順位上げるための有料リンクではなく純粋に宣伝効果を目的としての有料リンクであることをGoogleに知らせるにはどうすればいいかというと、nofollow属性をリンクに付けるだけです。

上のビデオでもMatt Cutts氏が説明しているし、ヘルプにも書かれています。

    広告として購入したリンクでは、そのことを明示する必要があります。この処理は次のような方法で行うことができます。

  • rel=”nofollow” 属性を <a> タグに追加する
  • robots.txt ファイルによって検索エンジンからブロックされる中間ページにリンクをリダイレクトする

※2つめの方法は、直接相手先にリンクするのではなく別のページを1つ間に“噛まし”ます。そして、その間に挟んだページを検索エンジンがクロールしないようにrobots.txtでブロックしておきます。
リンク元ページ ⇒ 中間ページ(robots.txtでブロック) ⇒ リンク先ページ

PageRankを転送しない(=Googlebotがリンク先ページをたどらない)ようにしておけば、ランキングには何も影響を与えなくなります。

広告枠を買っている理由が宣伝活動にあるなら、それをGoogleに分かるようにしておけばいいのです。

nofollow属性が付いていれば有料リンクであっても、Googleにとってはまったく問題のないリンクになります。

PageRankのPRではなくPublic RelationsをPRを目的にしているなら何ら問題ないわけですよね。
いわゆるバナー広告と同じです。

ただしGoogleが用意した土俵で闘うなら、つまりGoogleの検索結果に含めてもらいたいならGoogleが定めたルールに従って買ったリンクだと分かるようにしておけということですね。

「Googleの検索順位など関係ない」というのであれば、わざわざnofollowを付けたりすることはありません。