Google、商品の構造化データで返品料金のマークアップを明確化

[レベル: 中級]

Google は、商品の構造化データ (Products) のドキュメントで、返品料金の指定に利用するプロパティ値明記しました。

配送料金と返品料金のさまざまパターンをきめ細かくサポートするためです。

返品料金を指定するプロパティ

返品料金のプロパティには returnFees を使用します。
値には、次の3つのいずれかを設定できます。
📝すずき補足:returnFees は必須プロパティではなく推奨プロパティ

  • https://schema.org/FreeReturn: 商品の返品に伴い、消費者に追加料金は発生しません。これを使用する場合、returnShippingFeesAmount プロパティは含めないでください。
  • https://schema.org/ReturnFeesCustomerResponsibility: 消費者は返品を自分で行い、配送料を払う必要があります。これを使用する場合、returnShippingFeesAmount プロパティは含めないでください。
  • https://schema.org/ReturnShippingFees: 商品の返品に伴い、販売者は消費者に配送料を請求します。returnShippingFeesAmount プロパティを使用して、ゼロ以外の配送料金を指定します。

1 つ目の https://schema.org/FreeReturn は返品無料の場合です。
これまではこの値だけがドキュメントに挙げられていました。

2 つ目の https://schema.org/ReturnFeesCustomerResponsibility と 3 つ目の https://schema.org/ReturnShippingFees が新たに追加されました。

どちらも返品に支払いが発生するパターンに指定する値ですが、違いがはっきりしません。
Schema.org のサイトそれぞれの定義を確認すると、おそらく次のような違いがあると思われます。

  • ReturnFeesCustomerResponsibility: 返送の送料に加えて、返品手数料など返品に関わるすべての費用を購入者が負担
  • ReturnShippingFees: 購入者は返送料のみ負担

運営する EC サイトでの返品ポリシーに応じて使い分けます。

返品が可能かどうかは購入決定にも関わる要素です。
特に、買おうかどうか迷う場合は、返品無料であれば安心して購入できます。
サイト内での明記に加えて、構造化データでもマークアップしておくといいでしょう。