不自然リンクペナルティ解除のためにすべてのリンクを否認するのは“あり”

[対象: 中〜上級]

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、リンクの否認の仕方についてアドバイスしました。

不正なリンクを一定の期間に集めたことがわかっているなら、その期間に獲得したリンクをすべて否認することも有効な選択肢の1つだと推奨しています。
また「domain:」構文を用いて、ドメイン単位で否認すべきとも勧めています。

Googleは、PageRankを渡すリンクの売買をガイドライン違反としてみなしている。ガイドライン違反が何回も繰り返し起こっているとわかったら、対処は次第に厳しくなっていく。だからガイドラインの繰り返しを見たときはいつだって、より強い姿勢で臨むことを厭わない。

ある会社が、リンクを買っていたためにもし捕まったとして、仮に、2012年半ばから始まって2013年3月までリンクを買っていたとしよう。昔にさかのぼって2012年に得たリンクを1本残らず否認したとしたら、それはもうとんでもないくらい大それた対処になる。

こんな状況でその会社はこんなふうに言うんだ — 「ちょっと聞いてもらえる? 何年もかかって良いリンクを獲得してきたかもしれない。そうしたらすごく酷いアドバイスをもらって、誰かが数ヶ月間、ともすれば1年くらいの間、ありとあらゆる悪いことをやってきたんだ。念のため、その期間のリンクを全部否認しようと思う。」

これはかなり徹底した対処だ。こんなふうに強い対処をしたことを伝える再審査リクエストを僕たちが受け取ったとしたら、本気で取り組んでいると受け止めるだろう。

とは言っても、一定の期間に得たリンクをすべて否認するというのは一般的には、みんなに勧めるやり方ではない。

でも、完全に新しいウェブサイトを購入したときに最初からやり直したいと考える人たちが確かにいるんだ。新規にスタートしたいと本気で望んでいて、すべてのリンクを否認したいと考える人たちのケースが実際にいくつかあった。とてもいい名前のドメイン名だけど、過去にやってきたウェブスパムの数の点で以前の所有者が“黒焦げ”にしてしまったんだ。

たいていの場合は、数本のリンクを取り除くことから取り掛かる人たちを目にすることがほとんどだ。「domain構文 (domain:)」 を使って、悪いリンクを張っている大量のドメインを取り除いたほうが良い再審査リクエストになることも多い。

去年1年とか1年半の間のリンクをすべて削除することを必ずしも推奨するわけではないけれど、そういった思い切った対処は、もし実行できたのであれば、再審査リクエストで僕たちがそのドメインを査定するときにはいつでも影響することがある。

もともとの質問は、「リンク購入が原因で手動対策を受けたInterfloraが、11日間という短い時間で解除してもらえたのはどうしてか?」というものでした。

しかし特定の企業に関する話を避けて、一般的に通用する話としてMatt Cutts氏は上のように説明したです。

絶対にそうしろと言うわけではないけれど、すべてのリンクを片っ端から否認すれば“本気度”を示すことになるので再審査リクエストにおいてはプラスに働くこともあるということになるかと思います。

否認ツールを公開した当初は、普通は使う必要はなくて本当に必要な人だけが使い、慎重に慎重に使うようにと、利用に際してはかなり強めにGoogleは注意を促していました。

リンクを否認するだけでは機能せず、可能な限り自力で削除しそれでも取り除けないリンクに対してのみ使うべきだとも言っていました。

この姿勢に変わりはないのでしょうが、リンクの否認ツールを積極的に使って構わないと受け取れるように指示が変化してきたように感じるのは僕だけでしょうか?

先日のビデオでも、悪い影響を受けていないとしても先制して否認していいとMatt Cutts氏は言ってましたしね。