Google Analyticsからオプトアウトが可能に — アクセス解析に及ぼす影響は?

Googleは、Google Analyticsによるデータ収集を無効化するアドオンを公開しました

ユーザーのプライバシーを保護する手段を提供することが目的です。
ユーザーはGoogle Analyticsのトラッキングから自分の意志でオプトアウトできます。

アドオンをインストールできるのは次のブラウザです。

  • Internet Explorer (バージョン 7 および 8)
  • Google Chrome (4.x 以上)
  • Mozilla Firefox (3.5 以上)

オプトアウト用のアドオンとは別にして、訪問ユーザーのIPアドレスの情報収集を制限するオプションも提供されました。

ユーザーのプライバシーを保護したいサイト管理者は専用の関数を追加することで、訪問者のIPアドレスのごく一部だけをGoogle Analyticsに送信して保存できるようになります(ただし地図上のデータの正確性は損なわれる)。

「Googleやサイト管理者に自分のデータを取られたくない」というプライバシーに敏感なユーザー(とGoogleが信用できないユーザー)には、都合の良い機能なのではないでしょうか。

アクセス解析にGoogle Analyticsを利用している僕たちサイト管理者にはウェブ検索のSSL暗号化とともに由々しき問題にも思えますが、このアドオンをインストールするユーザーはほとんどいないのではないかと予測します。

大々的に告知しない限りは一般のユーザーが存在を知ることはなさそうだし、意味も分からないツールをインストールしたがらないユーザーも多いのではないでしょうか。

そんなに多くのユーザーに使われることはないだろうとGoogle自身も想定しているような感じです。

アクセス解析のデータ自体がそもそも100%正確ではないので、数%のユーザーの状態が記録できなくても分析に大きな影響は与えないと思います。

SSL化もそうですが、プライバシーの取り扱いにGoogleは神経質になっている気がしますね。
日本の公式ブログでも早ければ今日にでも米国版と同じアナウンスがありそうです。
※【UPDATE】5/27日に日本語での公式アナウンスあり

Googleにとっては、利用者のプライバシーをどのように収集して利用しているのか、またどのようにして保護しているのかをアピールする狙いの要素が強いんじゃないかなと感じます。

なので、Google Analyticsのオプトアウト機能についてはそれほど心配いらないと個人的には判断しています。