Google、セーフサーチについて解説。アダルトコンテンツと誤認されたときはどうすればいい?

[レベル: 上級]

セーフサーチを解説するドキュメントを Google は検索セントラルサイトに新規に公開しました。

この記事を公開する時点では日本語ページはまだできていません。
近いうち(たいていは 1 〜 2 週間程度)にできあがるはずですが、この記事で主要点を簡潔に紹介します。

統合&追加

散らばっていたセーフサーチに関する情報を新しいページに集約するとともに、次の 2 つの情報を追加しました。

  • セーフサーチがどのように機能するか
  • トラブルシューティング

セーフサーチがどのように機能するか

次のような視覚要素に関係するとセーフサーチが発動します。

  • ポルノなどの露骨な性的表現
  • ヌード
  • 暴力、流血

こうした条件に当てはまるコンテンツはセーフサーチによって検索結果から除外されることがあります。
画像や動画はもちろんのこと、ポップアップや広告も対象になります。

露骨な表現にコンテンツが該当するかどうかは、さまざまな要素をもとに機械学習を用いて自動的に判断するとのことです。

トラブルシューティング

露骨な表現を含むコンテンツを含んでいないのにセーフサーチで除外されていると思われる場合のトラブルシューティングを新しいドキュメントでは説明しています。

  • (セーフサーチから外れるように)修正したあとに、Google が処理を完了するまでに最大で 2 〜 3 か月かかる
  • 画像をぼやかしていても、鮮明な画像に変えることができたり鮮明な画像があるページへリンクしていたりするなら依然として露骨な表現とみなされる

  • どんな理由であれ、たとえば医学的な解説のためであったとしても、裸の視覚要素はセーフサーチの対象になる。掲載の意図が露骨な表現であることを否定することはならない。
  • 次のような状況でも露骨な表現として判断されることがある
    • ユーザーが生成したコンテンツ
    • ハッキングによって挿入されたコンテンツ
    • クローキングなどの不正操作によるコンテンツ
  • 露骨な表現は次のような検索機能も利用できなくなる
    • リッチリザルト
    • 強調スニペット
    • 動画のプレビュー

露骨な表現のコンテンツを Google に適切に伝えるために

露骨な表現のコンテンツをページが含んでいることを Google に適切に伝える方法にもドキュメントは言及しています。
これは既存の情報ですが、別のページに散在していたので今回公開したセーフサーチ解説ページにまとめられました。

meta タグの追加

露骨な表現のコンテンツを含むページであることを meta タグで伝えられます。

<meta name="rating" content="adult" />

「このページはアダルトコンテンツです」とサイト側から申告できます。
該当するページが少ないときにはこの meta タグの利用が適しています。

アダルトコンテンツをグループ化する

露骨な表現を含むコンテンツのページの数が多いときは URL でグループ化することを Google は推奨しています。

特定のサブドメインまたはサブディレクトリのなかにアダルトコンテンツをまとめます。

https://adult.example.com/page.html
https://adult.example.com/image.jpg
https://adult.example.com/video.mp4
https://example.com/adult/page.html
https://example.com/adult/image.jpg
https://example.com/adult/video.mp4

このようにまとめることで、このサブドメイン・サブディレクトリの中にあるコンテンツは露骨な表現を含んでいるのだなと Google が認識しやすくなります。
と同時に、それ以外の場所のコンテンツは露骨な表現を含んでいないと判断する手助けにもなります。

アダルトコンテンツを配信してるサイトの運営者はもちろんのこと、医学的なコンテンツであっても裸体などのコンテンツを含めているサイトの管理者はセーフサーチのドキュメントを一読しておくことを推奨します。
冒頭でも触れたように、日本語ページはまだ公開されていません。
英語で読むのが面倒であれば、数日おきにチェックするといいでしょう。