これからはページ分割したセグメント単位のSEOで勝負!

サーチエンジンは、サイト全体もさることながら、ページ単位でどんなトピックについて書かれているかを見ていると言われています。

しかし今後は、ページ内をもっと細かく分割したセグメント単位で、コンテンツを把握するようになってきそうです。

サーチエンジンがページをブロックごとに分けて分析するというのは、目新しいことではなく、GoogleもYahoo!もMicrosoftもこれまでに数々の関連したパテント(特許)を取得しています。

僕も「boilerplate(ボイラープレート)」と呼ばれるウェブページのテンプレートの取り扱いに対するGoogleのパテントを、過去に取り上げたことがあります。

David Harry氏が、彼のSEOブログで『SEO implications of page segmentation』というタイトルの記事で、ページのセグメント化に対する考察をまとめているので紹介します。


サーチエンジンは、種々の手がかりから1つのページを複数の構成要素に分割します。

手がかりとは、たとえば
エリアの長さ、コンテンツの場所、区切りとしての空白スペース、HTMLのコード、またこれらの複数の組み合わせです。

セグメント化された構成要素には、たとえば、
ナビゲーションメニュー、バナー広告、ヘッダー、フッター、そしてメインコンテンツなどがあります。

CNNのホームページ

ページをセグメントに分割することのメリットは2つあって、1つは、そのページで取り上げられているトピックを確実に認識するためです。

メニューやフッターはサイト内で共通だし、バナー広告は宣伝であって伝えたいことではありませんよね。

また、1ページの中で複数のトピックについて書かれていたとしても、分割して評価することでセグメント単位で、テーマを把握することができます。

ページ毎ではなく、さらに細かいブロック毎でのテーマ付けが可能になるわけです。

もう1つのメリットは、インデックスとクロールの簡略化です。

テンプレートとし組み込まれている全ページ共通のコンテンツは、メインコンテンツと比べて重要度が低いと言えます。

したがって、重要度の低いブロックに対しては、サーチエンジンがインデックスやクローリングに費やすリソースを抑えることができます。

サーチエンジンは、大切なメインコンテンツだけを中心にチェックすればいいわけですね。

ページのセグメント化が完全に機能したとすると、先にも触れたように1ページの中で複数のテーマを取り扱っていたとしても、サーチエンジンはそれぞれを的確に把握してくれます。

現在のSEOでは、1つのページでは関連性の薄い複数のテーマについて書くべきではないとされています。

複数のトピックが同時に現れると、サーチエンジンが混乱して何に関するページなのか分からなくなってしまうからです。

しかし、セグメント単位ならページに内にテーマが分かれたコンテンツが複数存在しても、それぞれが独立したメインコンテンツだと理解してもらえそうです。

さらに、関連性のないページへのリンクが1ページに並ぶのも好ましくないとされますが、ブロック単位なら、一定のエリア内に関連リンクをまとめる鵜養にすれば、1ページにいろいろなテーマへのサイトへのリンクを貼ることができそうです。

サーチエンジンに正しくセグメント化してもらうには、「どこが重要なメインコンテンツ」で「どこがそれほど重要でない提携部分や広告エリア」なのかを分からせることが大切になります。

サーチエンジンは、何を手がかりにして、ここがメインコンテンツのセグメントだと判断しているのでしょうか?

次のような、要素が考えられます。

  • ブロックの中にある画像の数
  • 画像のサイズ
  • リンクの数
  • アンカーテキストの長さ
  • 単語の数
  • ブロックの長さ
  • テキストの修飾(storongタグやemタグなど)
  • その他のHTMLコード(tableタグ、pタグ、hrタグなど)
  • 個々のブロックの背景色v

これらの要素を踏まえたうえで、サイト作成時には以下の点に注意を払うといいとDavid Harry氏はアドバイスしています。

  • メインコンテンツがどこに位置しているのかが、明確に分かるようにページを構成する
  • メインコンテンツ部が分かるように、CSSを使って他のセグメントとフォントを変える
  • コンテンツの中の関連するトピックは、テーブルを使うかかdivタグで背景色を変えて違いが分かるようにする
  • 見出しや斜体、太文字でセグメントのテーマが分かるようにしておく

もし、セグメント単位のコンテンツテーマが確実に認識されたとしたら、ある1つのページをさまざまなキーワードで上位表示させることができるかもしれません。


David Harry氏の記事は、主に各サーチエンジン企業(G/Y/M)が所得しているパテントをリソースとしてまとめられています。

特許ですから、すべてが実装されているとは限りません。
しかし、Sphinnでピックアップされたこの記事に対してあるメンバーは、遅かれ早かれ実現するのは間違いないと断言しています。

今後は、ページストラクチャを意識したSEOもますます重要になってくるでしょう。