都市ごとにサブドメインを作っても利点なし、それどころか誘導ページとしてスパム判定されることも

[対象: 上級]

サイトをグローバルに展開する場合、国ごとにccTLDを取得しさらに都市ごとにサブドメインを作ってサイトを公開しても、それが異常なくらいにプラスに働くことはないし、数が多ければ逆に、誘導ページとしてウェブスパムの対象になることがある。

上のように、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、SEO系フォーラムでアドバイスしました。

ジョン・ミューラー氏によるアドバイスの詳細

質問者は以下のような構成を考えていました。

まず国ごとに、その国のccTLDを用いたサイトを持ちます。

  • www.website.de – ドイツ向け
  • www.website.cn – 中国向け

そして今度はその国の都市ごとに、サブドメインで分けたサイトを持ちます。

  • www.berlin.website.de – (ドイツの)ベルリン向け
  • www.beijing.website.cn – (中国の)上海向け

こんなふうに、国・都市ごとに独立したサイトを個別に作成するという考えでした。

この考えに対してミューラー氏は、おおまかに言うと、冒頭に書いたアドバイスを与えました。

もう少し詳しい内容は以下のとおりです。

質問者が考えているような、国ごと、都市ごとにサイトを量産することは誘導ページに本質的に相当するサイトを大量に作成することと同じで、スパムチームの監視対象になるだろう。

また、全体として1つのサイトの一部なのに、「国名」・「都市名」でサイトを分ける必要はないし、分けることによって、検索において不自然なくらい優位になることはない。検索とは関係なく、分けることに相応の理由があるのなら別だが、構成はシンプルに保ったほうがいい。

特定の地域を対象にする場合は、ccTLDを使うと、ユーザーにも検索エンジンにもどの地域向けなのかがわかりやすなる。ただしGoogleに対しては、ウェブマスターツールの地域ターゲットを使えば、gTLDのサブドメインやサブディレクトリで対応できる。1つのgTLDのほうが、いくつもccTLDを持たなくていいし管理もしやすいはず。

多言語向けにサイトを展開する場合は、少なくともGoogleは、コンテンツがユニークである限りはURLがどうなっているかは重要ではない。自分にとって管理しやすいURLを使うことができる。

世界の国々向けたサイトでなくても、日本国内で都道府県や都市ごとにサブドメインを作っているサイトをたまに見かけます。

これも同じことで、検索エンジンの評価が上がることを狙って分けているのであれば期待しているような結果は得られないでしょう。
むしろ1つのドメイン名のなかで展開したほうが、そのドメイン名の価値が高まるとも言えます(質の高いコンテンツであることが条件ですが)。

国・都市に限らず、全体としては共通しているテーマなのに、むやみにサブドメインを分けているサイトもありますね。
Googleで、サブドメインのサイトが異様に高い評価を受けた時代が数年前にあった名残りでしょうか。

SEOとは無関係の理由から、ドメイン、サブドメインで分けることに意味があるのならもちろん分けて構いません。
でも、SEOに有利そうだからという理由で分けることにはたいした価値はないと理解していいでしょう。