Google、サイトの評判を不正使用する寄生サイトに手動対策の制裁開始

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サイトの評判の不正使用」のスパムポリシー違反に対する措置を Google は実行に移しました。
「寄生サイト」または「ドメイン貸し」とも呼ばれるサイトには実際に手動による対策の通知が送られ、多くの対象サイトが圏外に落ちています。

まずは手動対策から

昨日公開した記事で、サイトの評判の不正使用の対策はまもなく実行されるという Google からの予告を知らせました。

記事公開の数時間後、日本時間の 2024 年 5 月 7 日 10:30 AM 少し前に、Google 検索の広報担当である SearchLiaison が X で開始を通達しました。
太平洋時間では、2024 年 5 月 6 日 18:30 頃です。
この日の遅くに実施すると言っていたので予告どおりでした。

現時点では、手動による対策のみを行っています。お伝えしているように、アルゴリズムによる対応も予定されていますが、そちらはまだ稼働していません。

サイトの評判の不正使用に対しては、手動とアルゴリズムの両方で対処するとのことでした。
まずは、手動の対策からの実施になります。
確実性を期すために人間の目視に頼ったからでしょうか?

一方で、アルゴリズムによる対応はまだ適用されていません。
いつになるのかは不明です。

寄生サイトに送られた手動対策の警告メッセージ

サイトの評判の不正使用ポリシーに違反しているサイトには手動による対策の警告メッセージが送られています。

サイトの評判の不正使用

Google のスパムに関するポリシー(サイトの評価の不正利用)に違反するコンテンツが、サイトの一部に含まれています。サイトの評価の不正利用とは、ファーストパーティの監視や関与がほとんど、またはまったくなく、第三者のページ が公開される行為です。その目的は、ファーストパーティのサイトのランキングシグナルを利用して検索ランキングを操作することです。このような第三者のページには、ホストサイトの主な目的とは無関係であったり、ホストサイトの詳細な監視や関与がなく作成されたりしたもので、ユーザーにほとんど、またはまったく価値をもたらさない、スポンサー提供のページ、広告のページ、パートナーのページ、その他の第三者のページが含まれます。

英語のサイトにも手動対策の警告は届いています。

site reputation abuse

A portion of your site contains content that violates our spam policy on site reputation abuse. Site reputation abuse is when third-party pages are published with little or no first-party oversight or involvement, where the purpose is to manipulate search rankings by taking advantage of the first-party site’s ranking signals. Such third-party pages include sponsored, advertising, partner, or other third-party pages that are typically independent of a host site’s main purpose or produced without close oversight or involvement of the host site, and provide little to no value to users.

寄生サイトが圏外へ

サイトの評判の不正使用ポリシーに違反している寄生サイトの多くが検索順位を大きく落としています。

英語圏でも、USA Today や CNN、LA Times などの大手メディアサイトに間借りしていたサードパーティのクーポン配布サイトが軒並み圏外に落ちているそうです。

昨日の記事を僕が書いているときに上位表示していた寄生サイトも今は見えなくなっています。

誤認の手動対策も?

ポリシー違反の多くのサイトが制裁を受けるかたわら、誤解で手動対策されているサイトも出てきているようです。

サードパーティではなく、自社で運用しているクーポン配布サイト(セクション)に手動対策の警告が届いたそうです。

先ほど、手動対策を受けたパブリッシャーと話していました。自社内にクーポンをすべて直接調達するクーポンチームがあるそうです。

つまり、パブリッシャーの正社員であり、一切サードパーティーが関与していないということです。

この項目は何のためのものだったのでしょうか?

サイトの評判の不正使用とは見なされない例として、Google は次を挙げています。

ホストサイトの十分な関与のもと掲載されているクーポン

サードパーティではなく自社でクーポンを掲載しているので、ポリシーには抵触しないはずです。
にもかかわらず、警告対象になってしまいました。
日本でも、ひょっとしたら同じような事例が発生している可能性も考えられます。

ミスを防ぐために手動による対策から開始したのではないかと思われるのですが、目視でも誤認が起きているとするとよろしくありません。

誤認らしきケースが発生していたり、依然として上位に留まっている寄生サイトが存在していたりしたとしても、初動の成果としては悪くないのではないでしょうか。
今後、第 2 弾、第 3 弾が来るかもしれません。
加えて、アルゴリズムによるランキングシステムのアップデートが実施されればさらに大規模な制裁が行われるはずです。
注視します。