アンカーテキスト効果を狙いすぎたメニューバーは、ユーザービリティを低下させペナルティを招く

内部リンクが外部リンクに劣らず、SEOに重要だというのは過去に何度か解説しています。

しかし、アンカーテキストを意識した過度な内部リンクは効果を上げるどころか、ペナルティの原因にもなりうる上、ユーザービリティも損ねます。

代表的な例が、ナビゲーションバー(サイドバー)に設置するメニューです。

ナビゲーションメニューと悪い例と悪い例

アンカーテキストの重要性を気にすると、右側のようにやってしまいたくなりますが、ユーザーの視点から見るとどうですか?

ウザくないですか?

左の方がすっきりしていて、見やすいですよね。

さらに悪いことに、ユーザービリティを低下させているだけではなく、SEOの効果も低下します。

GoogleもYahoo!も1つのエリアにキーワードが集中すると、順位が上がるところか、ペナルティを受けることもあるのです。

WebmasterWorldのスレッドでは、フォーラムのモデレータやアドミニストレータが次のようにコメントしています。

By definition – but it could be that those site-wide anchors are not so important as you might think, and are not passing as much value as you might expect.

“定義上はそういう(アンカーテキストによるSEO効果がなくなる)ことになる。しかし、サイト中に渡るメニューバーのリンクは、キミが思ってるほど重要じゃないし、キミが期待するほど評価を渡さない。”

I’d say the point is don’t use the same keyword in the anchor text for many different internal links. Some repetition is certainly natural, but too much can hurt you.

“たくさんの異なる内部リンクに対して同じキーワードを使うべきではないだろう。数個の繰り返しなら明らかに自然だけれども、多すぎるのは害をなすこともある。”

上位表示だけのSEOを狙うと、どうしても訪問者の視点を後回しにしてしまいます。

それどころか、ユーザービリティを犠牲にしてまでSEOを優先したはずなのに、ペナルティを受けたのでは本末転倒です。

ユーザーを取るか、検索エンジンを取るかの、二者択一に迫られたら僕ならユーザーを選びます。