コンバージョン率を著しく下げてしまうよくある11の間違い

こんにちは、アドワーズ ラボの鷲見です。

インターネットを利用していれば、せっかくサイトを開いたのに何もせずにサイトを閉じてしまったという経験は、必ずあると思います。

そこには理由があるはずなのですが、普段はその理由に気が付かずにサイトを閉じているケースが大半です。

今回は、その “理由” が何なのかをリストアップしてみました。
あなたのサイトのコンバージョン率を低下させないための反面教師として分析してみましょう。

1. 英語を多用する

日本人向けのサイトなのに、カッコ良いという理由だけで英語を多用するサイトがあります。

特にメニューに英語を多用されると、何が書いってあってどこをクリックすればいいのか分かりません。

2. フラッシュが長すぎる

大事なメッセージが表示されるまでに時間がかかり過ぎるのは致命的です。

Google のレポートによると、新規ユーザーはまず初めにそのサイトに留まるべきかそうでないかの決断をするためにサイトをざっと見まわします。(その間、わずか 8 秒以下と言われていますが、それはフラッシュの始まりから終わりまで 8 秒も使えるという意味ではありません。)

「フラッシュが遅い = ページ内にざっと見まわすものが何もない」

その時点でアウトなのです。

3. ヘッドラインが無い

商品名・サービス名はヘッドラインではありません。

  • 最高級の羽毛布団
  • プラズマテレビのレンタル
  • SEO 対策のマニュアル本

これらはヘッドラインではないのです。

7 割がヘッドラインで決まるといわれているほど、ヘッドラインは重要な要因です。

商品・サービス内容をそのまま書くのではなく、ユーザーにとってそれを利用することがどんな利点になるのかということをヘッドラインで伝えましょう。

4. フォントがユニークすぎる

オシャレが先行して有名になるサイト(例: ダカフェ日記)もありますが、それは稀なケースです。(というか、そういうサイトは、そもそもコンバージョンを考えなければいけないようなサイトとは目的が異なります。)

オシャレを気取っていても、ユーザーが読みにくいと判断されてしまえば意味がありません。

5. 多様な色 / フォント / イメージの使いすぎ

あまりにもヒドイので業界ではネタになってしまっているサイトがこちらにあるのですが、ここまでではないにしても、これと同じ過ちを犯しているサイトをよくみかけます。

LPO 対策で最も重要な 7 項目 も紹介したように、ベースカラー / サブカラー / アクセントカラーを意識して、目的のアクションを最も目立たせることが重要です。

6. 新しいサービスをはじめたから自社のホームページで告知

  • 新しいサービスを追加しました。
  • 新しいサイトを立ち上げました。
  • 社長がブログをはじめました。
  • Twitter はじめました。

多様な色 / フォント / イメージの使いすぎと似ていますが、これを繰り返しホームページに告知することで、何がメインなのかよく分からないサイトになります。

もちろん既存ユーザーに対して新しい試みを紹介することで、リピート率をアップさせたり、ロイヤリティーをアップさせたりすることは大事ですが、ホームページには新規のお客様も訪れていることも忘れてはいけません。

  • 新規のお客様には、コンバージョンまでの導線を明確化する。
  • 既存ユーザーに対しては、それ専用に別で告知する。
  • 新しいサービス・サイトは、それ専用でターゲットを絞り集客する。

この習慣を付けましょう。

7. ブラウザの未対応

いまだに、FireFox でサイトを開くと文字化けしたり、レイアウトがズレたりしているサイトをみかけます。

ブラウザもこれだけ多様化してきた時代なので、サイトを作ったらいろんなブラウザで開いて問題がないか確認してみましょう。

8. SEO を意識しすぎたテキスト

あまりにも SEO を意識しすぎて、同じ言葉を繰り返してしまう。

特にカテゴリ分けされていないメニューでみかけます。

そもそも、そういった目線でメニューのテキストリンクを作成しても、あまり SEO 効果は高くないハズですし、それ以上にユーザビリティが低下しては意味がありません。

9. 決済画面のキャンセルボタン

紛らわしい決済画面 でも紹介しましたが、オーダーフォームに必要事項を入力して、さていよいよあとワンクリックで注文完了というところまで来てキャンセルボタンがあるのは、現実社会で例えるなら、商品をレジまで持って行ってバーコードに読み込んでもらった後に、「●● 円になりますけどキャンセルしますか?」と聞かれるのと同じです。

10. 余計な入力フィールド

誰も好んでオーダーフォームに入力しているワケではありません。

「面倒だ!」という以上に、説明書きもない理不尽な個人情報の入力が多ければ多いほど、そのサイトに対しての不安が大きくなるのは当然のことです。

11. フォーム入力画面にもメニューがある

お客様が「買う!」と決めたなら、あとは余計なものは不要です。

決済画面のキャンセルボタンと同じように、決済画面にメニューがあると、そっちの方が気になって、そうこうしているうちに気がわりしてしまうケースもあります。

まとめ

次回から、『このサイトに用はない!』と思ったらサイトを閉じる前に、『なぜ?』を考えてみましょう。

自分のサイトでは、”それ”をやってはいけません。

他にもこんな間違いをしている人をみたことがある、というのがあればコメントにシェアしていただけると幸いです。

*** About Takahito Sumi ***

長い海外生活の経験から、海外のインターネット事情に精通し、その知識をもとに、年商 5000 万のネットショップを実家のベッドルームで立ち上げる。

現在は、Google 認定プロフェッショナルの資格を持ち、毎月 1000 万円以上の AdWordsアカウントを管理している傍ら、コーチングプログラムの主催、Google AdWords/LPO 対策のコンサルティング業務を行う。

2009 年 6 月には日本で初めて Google 本社よりGoogle Website Optimizer 認定コンサルタント に任命され、ホームページのコンバージョン率を考えた広告戦略を日本中に広めるために活動中。

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