[レベル: 初・中・上級]

「モバイルフレンドリー」をテーマにしたThe 13th In-house SEO Meetupが3月20日に開催されました。
このイベントで、米Googleの長山一石(ながやま・かずし)さんとのパネルディスカッションに、アイレップSEM総合研究所の渡辺隆広さんとぐるなびの伊東周晃さんとともに、参加する機会をいただきました。

このパネルディスカッションで交わされたQ&Aを、この記事では紹介します。

スピーチするGoogle長山さん
パネルディスカッションの前に、モバイルフレンドリーについてプレゼンテーションする長山さん

Google長山さんとのモバイルフレンドリーに関する一問一答

Q: ランキング要因になるのはモバイルフレンドリーテストでチェックする項目だけなのか。今の時点では、これらの項目を確実にしておけばいいのか。

A: そのとおり。

[鈴木補足]
ランキング、アルゴリズムという観点だけから考えれば、現時点ではモバイフレンドリーテストに合格していればいいということになります。

とはいえ、SEO(Google)のために僕たちはモバイル対応するわけではありませんね。
モバイルユーザーのためです。

アルゴリズムに含まれていないことであっても、モバイルユーザーのユーザビリティやユーザー体験を向上させることには積極的に取り組んでいきましょう。
たとえば、Googleが公式ブログで推奨したフォームの「autocomplete」属性の利用がいい例です(これはランキング要因とは関わりがないとGoogleの人は言っている)。

Q: どうしてこれら(モバイフレンドリーテストの対象になる)要素が、ランキング要因として選ばれたのか。ほかにもユーザビリティやUXに関係する要素はあるはず。

A: ユーザーにとって何が大切かを考え最も重要なものを選んだ。

[鈴木補足]
モバイフレンドリーテストに含まれていなくても、不適切な構成のモバイルサイトは評価が下がることがあります。
Flashの使用や間違ったリダイレクト、表示速度の遅いページなどです。
このアルゴリズムは2013年から導入されています。
詳細はウェブマスター向けモバイル向けガイドの「よくあるミスを回避する」の章を読んでください。

Q: モバイルフレンドリーアップデートの評価は、対象項目をすべてを満たしている必要があるのか。それとも、ひとつでも満たしていればその分だけでも評価してもらえるのか。

A: すべて満たしている必要がある。

[鈴木補足]
これは今まで曖昧でした。
「All or Nothing」、「0か1か」の評価になるとのことです。
つまり、モバイルフレンドリーテストに完全に合格しなければなりません。

Q: モバイルフレンドリーにはパンダやペンギン以上のインパクトがあるらしいが、本当にそんなに大きな変動がありうるのか。
ページスピードやHTTPSは、関連性や質がほぼ同等のページがあったときに、速かったり、安全だったりする方を多少優遇するといった微々たる影響しかもたなかった。モバイルフレンドリーはそれとは違って、関連性や質をひっくり返すほどの影響力を持っているのか?
たとえば、官公庁のサイトの多くはモバイル対応していない。「厚生労働省」で検索したら厚生労働省の公式サイトが1位に出てこなくて、2位とかあるいはもっとひどくて2ページ目に出てくることがありうるのか?

A: モバイル対応していないページを検索結果に出さないということではない。
たとえば「Google」と検索してGoogleのサイトが出てこなければユーザーにとっては明らかに不便。
モバイルフレンドリーと関連性の両方をきちんと考慮するようにしている。
それでも、かなり大きなインパクトを与えるだろう。

[鈴木補足]
長山さんはこうも言っていました。

モバイルフレンドリーのアップデートは、ウェブマスターをいじめるためではなく、より良い検索結果をモバイルユーザーに提供するために実施する

Googleがいちばん大事にしているのは「ユーザー」です。
モバイルフレンドリーを再優先するあまり、ユーザーが欲しい情報を手にできなかったとしたらそれは本末転倒ですよね。
確実に実現できるかどうかは別として、モバイルフレンドリーと関連性・品質のバランスはとるとのことでした。

それでも、相当大きな影響が出ると長山さんは(ニヤリと)言っていたことも付け足しておきます。

Q: モバイルサイトでは速さも重要だといった。でもPCサイトの表示速度が現状では判断基準になっている。おかしくないか?

A: たしかにおかしい。対応したら発表する。

[鈴木補足]
モバイル検索であっても、PCページのスピードが評価に利用されています。
絶対に対応すると長山さんは確約したわけではありませんが、Googleのほうでも解決すべき課題として認識していることは間違いないようです。

Q: Googleとしては、モバイル向けサイトとアプリのどちらの提供を勧めているのか? 実際問題として両方対応するのが負担になることもある。

A: 「どちらを勧める」ということはない。ユーザーにとってどちらが適切かを踏まえて自分たちで判断してほしい。

[鈴木補足]
そうはいっても、検索エンジンからの集客を必要とするのであれば、現状ではウェブサイトは必須です。
App Indexingであっても、アプリのコンテンツに対応するウェブページがないと設定できません。

モバイルサイトがなくてもアプリだけでインデックスされるのが理想だけれど、今はそうではないとのことでした。

アプリだけで勝負したいのであれば、PPC広告を出稿してアプリのインストールページへ誘導したり、アプリストアの最適化、いわゆるASO (App Store Opitimization) に取り組んだりすることが求められますかね。
いったんアプリをインストールしてもらったら、アプリからのNowカードに将来的には期待したいですね。

Q: ページ単位の評価とは聞いているが、サイト全体としてモバイルフレンドリーではないページが多かったとしたら、パンダアップデートのようにサイト全体の評価が下がることはあるか?

A: 心配いらない。完全にページ単位。

[鈴木補足]
極端に言えば、検索エンジンからのトラフィックを想定(期待)していないページであれば、モバイル対応しなくてもいいということです(もっとも、ユーザーには嫌われる原因になるかもしれませんが)。
モバイルフレンドリーでないページがサイト内に多数ある場合は、SEOで重要なページから優先的に対応していくことができます。

Q: モバイルフレンドリーテストでは合格していても、PageSpeed Insightsでページスピードが遅いと診断されることがある。これも問題になるか。

A: 4月21日に予定している更新でいえば、モバイルフレンドリーテストがすべて。

[鈴木補足]
今回のモバイルアルゴリズムで、直接関係するのはモバイルフレンドリーテストのチェック項目です。
そうはいっても、表示速度ももちろん速い方がいいに決まっています。
スピードアップは大切だとも長山さんは言っていました。

Q: 今は「モバイルフレンドリーか、それともモバイルフレンドリーでないか」の2択だが、どのくらいモバイルフレンドリーかというような段階的な評価になる可能性はあるか?

A: 自分が知るかぎりでは、今のところそういうテストが行われていることは把握していない。

[鈴木補足]
長山さん自身はそういったことがテストされている事実は知らないとのことです。
非常に多くのアルゴリズムが存在し毎日のようにテストがGoogle検索では行われています。
1人の人間がすべてを把握しているわけではないのは当然ですね。
長山さんに限らず、ジョンやゲイリーだって完全には知らないことがたくさんあります(”As far as I know”とたびたび口にします)。

以上です。

なお僕からの質問を中心にまとめましたが、渡辺さんと伊東さんの質問も加えています。
主催者のレポート記事にはその他の質問とその回答も公開されています。
読んでおきましょう。

長山さんは、質問に対して奥歯に物が挟まったような言い方をせずに、明確に答えてくださいました。
もやもや感が残らず、知りたかったことがクリアになりとても有意義なパネルディスカッションにだったと感じています。
あなたも知りたかった情報があったことを期待しています。

最後になりますが、お相手してくださった長山さんと招いてくれた三澤さんはじめ運営者のみなさまにお礼申し上げます。
ありがとうございました。:)

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