Googleがペンギンアップデート更新を数週間後に実行予定。次世代ペンギンは大規模変動をもたらす予感。

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次世代ペンギンアップデート
GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、数週間後にペンギンアップデートの更新を実行することを明らかにしました。

次の更新は大きな変動を検索結果に発生させる可能性を秘めています。

Twitterで次回更新を予告

下は、日本時間の先週土曜日深夜にMatt Cutts氏が、彼のフォロワーと交わしたTwitterでのやり取りです。

ペンギンアップデートの噂があちこちで今週(今日の時点では先週)飛び交っていますが、認めてもらえますか?

いいや、新たなペンギンアップデートを今週は実施していない。

 

だけどペンギン2.0(次世代ペンギン)を数週間後のどこかで公開する予定にはなっている。

今年3月に米サンノゼで開催されたSMXで今年中にペンギンアップデート更新を実行するとMatt Cuttsは予告していました。

いよいよもうすぐということになります。

大規模変動の予感

次の更新にはアルゴリズム本体の改造が含まれると思われます。
結果として大きな順位変動が起こると予測していいでしょう。

ペンギンアップデートは昨年4月に導入されました。

以来2回の更新を実行しています。

過去2回の更新は主としてただのデータのリフレッシュでした。

アルゴリズム本体が調整はあったとしても軽微なものだったと思われます。
その証拠に導入時に比べると順位変動はかなり小さ目でした。

しかし今回は違います。

昨年8月に米サンフランシスコで開催されたSESでは、次回の更新は大規模変動を起こすだろうとMatt Cutts氏は予想していました。

Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏の問いに対しても次の更新は大きなものになるだろうと今回も答えています。

(前半省略)次のペンギンが来たとしたら大規模になると理解していいか?

そうだ。次のペンギンアップデートは前よりも大きなものになるだろう。

Matt Cutts氏たち、チーム内部では、次のペンギンアップデートをバージョンを2.0と位置づけているようです。
過去2回の更新は、言わば1.1と1.2に相当します。

バージョン番号の整数の桁が上がることは、仕様が大きく変更されたり新たな機能が追加されるなど大きな変化が行われたことを示します。

つまり初代のペンギンとはガラリと異なることを意味します。
“next generation”(次世代)と読んでいるあたりにもこれまでとは違いそうな様子が伺えます。

初代ペンギンが逃したスパムを捕まえられると自信満々

初代のペンギンアップデートは、人工リンクを中心にキーワードの乱用など品質ガイドラインに違反する手段を用いて上位表示している数多くのスパムサイトを駆逐しました。

しかしながらペンギンアップデートのアルゴリズムでは捕獲できなかったサイトが決して少なくない数で残っていることも事実です。

でもMatt Cuttsは次世代ペンギンは初代ペンギンが逃したスパムもやっつけられると自信をのぞかせています。

ペンギンアップデート(とEMDアップデート)をかいくぐってビッグキーワードで依然として上位表示できているスパムサイトを発見し、その事実をすっぱ抜く動画をYouTubeで公開したSEOコンサルタントがいました。

Twitterを介しての彼からの指摘に対してMatt Cutts氏は次のように返信しています。

追伸: エンジニアたちと調査してみた。次世代ペンギンなら大きな打撃をそのサイトに与えるだろう。でも手動対応チームにも回しておいた。

冒頭で紹介した、ペンギンアップデートの次回更新をツイートした11分後のツイートです。

動画に出てくるスパムサイトがどうなるか注目しておきます。

今月下旬か来月上旬か、まもなくペンギンアップデートのアルゴリズム更新が実行されます。

スパムサイトにきっちりと対処し、ガイドラインを順守してSEOに取り組んできた僕たちが喜ぶような検索結果を次世代ペンギンには見せてほしいものですね。

期待して待ちましょう!