titleタグ書き換えのアルゴリズムをGoogleが広範囲に調整したかも?

[レベル: 初級]

title タグの記述とは異なるタイトルを検索結果に表示するアルゴリズムを広範囲に渡って Google は調整したかもしれません。

【UPDATE (2021/08/27)】
タイトル生成のシステムをアップデートしたと Google から発表がありました。
詳細はこちらの記事で解説しています。

title タグ書き換えとは

一般的には、検索結果に表示されるウェブページのタイトルには HTML の title タグが使われます。
しかし、クエリに応じて title タグの記述とは異なるタイトルを Google の判断で表示することがあります。

もっとも、今に始まったことではありません。
もう 10 年前から導入されている仕様です。
検索セントラルのドキュメントにも、検索結果のタイトルがページの <title> タグと異なることがある理由が明記されています。

title タグの記述を使わないのは、クエリとの関連性をより明確にユーザーに示すことが目的です。
title タグの記述は固定です。
ページにはクエリに関連する情報があったとしても、title タグの記述が必ずしもそれを反映しているとは限りません。
求めている情報がそのページにあることをユーザーに伝えることに、title タグの修正が役立つ(と Google は考えている)のです。

関連性のない書き換えが発生している?

説明したように title タグの書き換えは珍しいことではありません。
しかしながら、数日前から、書き換えが発生するケースが目立つようになっているようです。
しかも、適切とは思えない書き換えです。

title タグの代わりに h タグを検索結果のタイトルに使い始めたという発見をまとめた記事や、タイトル書き換えを分析した記事も出ています。
興味があれば読んでください。

アルゴリズムを微調整しただけ?

タイトル修正のアルゴリズムを調整したかもしれないが、ひどい書き換えが著しい数で起きているとは思わない。

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、title タグ書き換えの増加に対してこうした趣旨のコメントを出しています。

実際のところはどうなのかはわかりません。
気に入らない書き換えには僕たちはより敏感になるはずで、単に目立っているだけかもしれません。

いずれにしても、書き換えが起きている検索結果が増えているのは事実と思われます。
その書き換えが不適切だった場合は、検索結果のクリック率に悪影響を与える懸念もあります。
クリック率の直近の変化に注意を払ったほうがいいでしょう。

検索結果のtitleに使われうる要素

検索結果のタイトルに h タグが使われ始めたとの報告が今回は多いようですが、検索結果のタイトルには使われる可能性がある要素には次のようなものが挙げられます。

  • title タグ(通常つかわれる)
  • 以前の title タグ(変更した場合)
  • h タグ
  • meta description タグ
  • アンカーテキスト
  • ブランド名(サイト名)

ほかにも alt 属性の記述が使われたという話を聞いたこともあるし、 利用できるものはなんでも Google は利用しそうです。

修正されないような title タグの付け方にも検索セントラルサイトのドキュメントは言及しています。
それでも完全に防ぐことはできません。

どう考えても不適切に書き換えられてしまった場合は、検索結果からフィードバックを送ります。
直る保証はないとしても、アルゴリズムの改善には役立ててもらえるでしょう。