Google PageRank更新(2011年1月)

GoogleツールバーのPageRank(TBPR)が、メジャーアップデートしたようです。

前回のアップデートは去年の6月上旬だったので、7ヶ月ぶりになります。
この間にも小規模な範囲での更新は発生していたようですが、今回は大規模な範囲での更新と思われます。

僕が関係するサイトや普段訪問しているサイトでも変化しているものが数多く見られました。
このブログはPR4のままで変わっていませんが、ドメイントップのペラページが3⇒4になっています。

TBPR更新の度に触れるように、TBPRに過度に振り回されないようにしましょう。

TBPRは、過去の一時点でのデータであってそのページの現在のPageRankを反映した数字ではありません。
Googleが内部で使うPageRank(Real PageRank)は随時更新され、ランキングを決める重要なアルゴリズムとして利用されています。
外部の僕たちがReal PageRankを知ることはできません。

TBPRの数字は0〜10までの整数で表されますが、Real PageRankはもっと細かな小数点まで算出されます。
対数で計算されるので、TBPR1とTBPR2の差とTBPR3とTBPR4の差は、見た目には同じ1でも等しくありません。

もっとも、TBPRがまったく無意味ということではありません。
そのページの価値を知るヒントの1つとしては利用できます。

たとえばURLを変更する際は、301リダイレクトによってPageRankが失われる可能性があるので、TBPRを手がかりにして実装の妥当性を検討したり、経過をチェックしたりします。

ページ数が大量にあるECサイトで、階層の深い末端ページまでPageRankが届いているかチェックするときはTBPRが手助けになります。
Maydayアップデートでマイナス影響を受けた原因の1つは、オリジナルコンテンツの不足とともにPageRankの不足が挙げられます。

TBPRが灰色で表示されているときは、ペナルティを受けている場合があります(ただし不具合や原因不明のグレー表示も多い)。

あと中古ドメインを取るときもTBPRを見てるでしょ?w

TBPRは日常的に気にする指標ではありません。
僕は、Google Chromeがメインのブラウザで、表示するエクステンションを入れていないのでTBPRを今はまったく見ていません。
必要があるときだけ、GoogleツールバーをインストールしたFirefoxでチェックしています。

Google自身もTBPRが重要な指標ではないことをたびたび認めています。
なら、なくせばいいのにと思いますが、そうもいかないのかもしれません。

ツールバーをインストールしたユーザーから種々のデータをGoogleは取得しています。
たとえばGoogleは、ランキングを決めるアルゴリズムにページの表示速度を組み込んでいます(Google.comでの英語の検索のみ、影響を受けている検索は数%)。
この表示速度は、ツールバーをインストールしたユーザーから測っています。

十分な量のデータを集めるには、ツールバーをインストールしたユーザーが多いほうがいいわけで、インストールしたくなる特徴としてPageRankの表示がアピールになるのではないかと、個人的に考えています。

国内外を問わず、TBPRを気にしているサイト管理者はたくさん残存していますからね。

正確で信頼できる数値でないものの、一定の場面ではSEOに役立つ判断材料になることをしっかり理解したうえで、僕たちはTBPRを監視していきましょう。