[レベル: 初〜中級]

Googleは先週末に、外部サイトに向けた不自然なリンクを掲載しているサイトに対して手動で対策したことを伝える警告を大規模に送信しました。
商品やサービスを無料で受け取る見返りとして、その商品やサービスのページへPageRankを転送するリンクを張っていたサイトが手動対策の主な対象になったようです。

不自然な“発リンク”に対する警告

今回の警告は、有料リンクや自作自演リンクなどのガイドラインに違反する不正な手段を使って、外部サイトから不自然な被リンクを集めていたサイトに送られたものではありません。
不自然なリンクを外部サイトに向けて張っていたサイトに対して送られたものです。

つまり不自然な被リンクではなく、不自然な発リンクに対する警告です。

Unnatural outbound links from www.sammithebeautybuff.com/ violate Google Webmaster Guidelines
“Unnatural outbound links from http://www.example.com/ violate Google Webmaster Guidelines”という件名で送られてきた手動対策の警告

不自然な発リンクに対する警告自体は新しいものではありません。
僕が知る限りでは、2011年1月に初めて、このタイプのメッセージがSearch Console(当時はウェブマスターツール)に送られてきました。

無料提供された商品のレビュー記事からのリンクが対象

今回の不自然な発リンクの一斉送信の特徴は、企業から無料で提供された商品やサービスについて書いたレビュー記事からの発リンクが主な対象になったと思われる点です。

レビュー記事から、その商品やサービスの詳細ページへ、見返りとしてリンクを張っているブログが存在します。
あるいは、Amazonなどでの販売ページにアフィリエイトを兼ねてリンクすることもあります。

無料で提供する代わりに、企業は被リンクを獲得できます。
言うまでもなく被リンクはもっとも重要なGoogleのランキング要因の1つです。
検索順位アップの手助けになります。

アフィリエイトであれば、報酬を払うものの、売り上げが出ます。

無料でもらうブロガーと順位アップ&売上アップする企業の双方が得する仕組みです。

しかしGoogle検索においては、次のような気を付けなければならないことがあります。

  • 必要に応じてnofollow属性を使用する
  • 関係を開示する
  • 魅力的でユニークなコンテンツを作成する

レビュー記事を投稿する際に準拠すべきこうした指針をGoogleは公式ブログで1か月前に説明しました。

初めにも書いたように、この記事で説明している指針に反したサイトを中心に不自然な初リンク警告が送られた模様です。

ジョン・ミューラー氏による指導

不自然な発リンクの警告を受け取ったウェブマスターたちが、Googleの公式ヘルプフォーラムで対処方法を相談しました。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がコメント残しています。

そのうちの1つを日本語に訳します。

一般的に言って、記事との交換を条件にして無料の商品やサービスなどの提供を受けたときには、その記事にあるリンクを絶対にnofollowにする必要がある。リンク先が、その商品・サービスの詳細ページであろうが、販売ページであろうが、Amazonのようなサイトのアフィリエイトリンクであろうがだ。

ブログのすべてのリンクをnofollowにする必要はない。無料提供の見返りに関係している記事のリンクだけでいい。

また、記事と商品やサービス、企業との関係を読者に対して開示しておくのは言うまでもないことだ。私がチェックしたページではすでに開示されていたが、ほかのページでは開示されていないかもしれない。

必要なところでnofollowを追加して、問題視された発リンクに対処したなら、再審査リクエストを送って構わない。そうすれば、ウェブスパムチームの人間が審査して手動の対策を解除できる。

日本での状況

商品レビュー記事からのPageRankを転送する外部リンクに対する警告が、日本でも一斉に出回ったという情報は僕のところには入ってきていません。
ヘルプフォーラムやソーシャルでもまったく目にしていません。
英語圏だけの話なのか、近いうちに日本でも対策が始まるのか、状況を観察したいと思います。

もし受け取った方がいたら教えてください。

もっとも日本での対策が始まるかどうかにかかわらず、見返りとしてレビュー記事を書き、そこからリンクを張っているのであればnofollowを必ず付けましょう。
その商品やサービスの公式サイトではなく、アフィリエイトリンクであったとしても当てはまります。

また、商品・サービスの提供者とのあなたの関係性をすぐにわかるような形で開示することも忘れてはいけません。

そして、もちろんユーザーにとって役に立つ記事として公開することは言うまでもありません。

P.S.
ジョンが言うように、すべての発リンクをnofollowにする必要はありません。
そうすることが手っ取り早くて安全確実なのですが、自らの意思で張った、ユーザーの役に立つ、まったく問題のない自然なリンクまでnofollowにしてしまうのは、ウェブの“エコシステム”を破壊してしまうように僕は感じます。
発リンクをすべてnofollowにしているSEOブログを見ると、SEOを知っているのにSEOの世界を壊しているような気がして残念でなりません。

このエントリーが役に立ったらシェアしてください

[Ads & Featured Contrents]

海外SEO情報ブログTOPGoogle SEO › Google、不自然な発リンクの手動対策を大規模に実施。無料提供された商品の見返りとしてレビュー記事を書いたブログが対象か?

Comments

  1. By 森永 on

    どういうロジックでステマ判定を行っているのか興味があります。

    無料ブログだとリンクにnofollowが標準でつくところも増えているので芸能人が多い某ブログは安泰でしょうが、アフィリサイトだと軒並み死亡という結果にもなりかねません。

    アフィリエイトB以外はリンク内にnofollowがついていないし、こちらでnofollowをつけるなどのアフィリリンクの改変は規約で禁止されていますから詰んだ状態ですね。
    googleのさじ加減ひとつでは、アドセンス(とアフィリB)以外はASPとしても危ない状況に?

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    > どういうロジックでステマ判定を行っているのか

    今回は手動の対策なので、完全な自動検出ではないことは確かですね。
    オフィスアワーで質問してみると何か教えてくれるかもしれませんよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


▲ページの一番上に戻る