Google、コアアルゴリズムのアップデートについてアドバイス――特別な対応は不要、評価ガイドラインを読む

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Google の Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏が運用する Search Liaison(サーチ リエゾン)の Twitter アカウントが、コア アルゴリズムのアップデートについて一連のアドバイスを投稿しました。

コア アルゴリズムの更新情報

サリバン氏は、コア アルゴリズムのアップデートについてまず説明します。

以下は、検索アルゴリズムのアップデートについての更新情報です。

以前にも説明したように、検索結果の改善を目的とした変更を毎日1つか2つ以上 Google は通常リリースしています。大多数はほとんど気付かないような変更ですが、検索を着実に改善することに役立っています。

ときには、アップデートがより顕著な場合があります。コンテンツ所有者が取れるような実行可能な対応があると私たちが感じたときは、そうしたアップデートを正式に発表することを心がけています。たとえば、Speed Update(スピード アップデート)を実施する際には数か月前に前もって告知、アドバイスしました。

ときには、コア アルゴリズムに対して幅広い変更を加えることもあります。そういった変更についても情報を伝えます。なぜなら、特に修正すべきことはないし、問題ではないことをコンテンツ所有者に誤って変えようとしてほしくないからです。
https://twitter.com/searchliaison/status/1024691872025833472

今年は、2つの広範囲なコア アルゴリズム アップデートを公表しました――4月と8月です。公表できる(コア アルゴリズムの)アップデートがもう1つあります――9月24日の週に開始したものです。完全な展開には1週間もしくはそれ以上かかるかもしれません。

【鈴木補足】※4月はこれ8月はこれ3月にもあったけど言及していない

コア アルゴリズムの変更後に、以前よりも順位がふるわない人たちが、何かする必要があると依然として感じているかもしれないことは理解しています。可能な限り最高のコンテンツを確実に提供することにフォーカスすることを私たちは推奨します。それ(最高のコンテンツ)が、私たちのアルゴリズムが高く評価しようと目指しているものです。

良いコンテンツを作るためのアドバイス

サリバン氏は続けて、コア アルゴリズムが目指している良いコンテンツを作るためのヒントをアドバイスします

すばらしいコンテンツに関するアドバイスとしては、私たちが公開している検索品質評価ガイドラインを見直すことが良い開始点です。評価者は、私たちのアルゴリズムが良い結果を提供できているように思えるかどうかに関してフィードバックしてくれる人々で、アルゴリズム変更がうまく機能していることを確かめるのを手助けしてくれる手段です。
https://www.google.com/search/howsearchworks/mission/web-users/

【重要点】ページがどのように順位付けされるかを検索品質評価者は制御しません。評価者からのデータはアルゴリズムには利用されていません。そうではなく、食事をした人から評価カードをレストランが受け取るようなものとして、評価者からのデータを私たちは使っています。評価者からのフィードバックは、レシピに相当する私たちのアルゴリズムがうまく機能しているように見えるかどうかを知るのに役立つのです。
https://www.google.com/search/howsearchworks/mission/web-users/

良いコンテンツを評価者がどのように評価付けするのかを学べれば、自身のコンテンツを改善する手助けになるでしょう。そしてその結果として、おそらく検索でも良くなるでしょう。評価ガイドラインはこちらで入手できます。

まとめ

大事な点を完結にまとめます。

  • 毎日1つ、2つ以上の検索改善を Google は実行しているが、ほとんどはだれも気付かないほどの小さな変更
  • 対応が必要なものは事前にアナウンスしている
  • 影響範囲が広いコア アルゴリズム アップデートも発表することがある
  • ただし、コア アルゴリズムのアップデートには特別な対応は必要ない
  • 良いコンテンツを常に作り続けることが大切
  • 良いコンテンツを作るためには評価ガイドラインが参考になる(評価者による評価がランキングに影響することはない)

コア アルゴリズムのアップデートそれ自体に対しては、何もアクションを起こす必要はないし、むしろ起こしてほしくないとは、Google の金谷さんも先週広島で開催された検索イベントの AMA セッションでコメントしていました(僕がモデレータだったので AMA の内容を後日このブログでまとめたいと思います)。

Google のアルゴリズム更新対応に意識を向けるのではなく、ユーザーのためにどんなことができるかを常に考えることが大切だとアドバイスしてくれました。

僕のこのブログは SEO をテーマにしているので、コア アルゴリズム アップデートが実施されたときは取り上げます。
でも、それは「あぁ、そうなのね」くらいに受け取っていただいてもらえればと思います。
深い分析情報に僕が触れないのは、そのことによってみなさんを惑わせたくないことも理由の1つです。

正論のように聞こえたとしても、検索エンジンではなく今のユーザーを見てコンテンツを作っていく取り組みが、絶対的に正しい答えなのです。

コア アルゴリズム アップデートの影響を受けたとしても、それは必ずしも品質に問題があるとは限らないともお伝えしました。

品質評価ガイドラインは、定期的に更新されます。
それは、ユーザーが求めるものが変化しているのに合せているせいもあるでしょう。
品質の基準は絶えず変化するのです。
アルゴリズムがユーザーが求めているものに合わせて発展するように、僕たちもユーザーが真に求めているものを常に追求していく必要があります。

品質評価ガイドラインは英語で、しかもかなりのボリュームです。
それでもユーザーと検索エンジンに評価してもらえるサイトを構築したいなら必ず読むべきでしょう(でも、読み切るのはホントしんどいですけどね😅)。