BingウェブマスターツールがTop Insightsを導入、Bing SEOのための改善ポイントを提案

[レベル: 上級]

Top Insights」と呼ばれる新機能が Bing ウェブマスターツール に導入されました。

Bing 検索での露出機会とパフォーマンスを向上させるための改善ポイントを Top Insights は提示します。

サイトの改善点を Top Insights で分析

Bing ウェブマスターツールのメニューから「Top Insights」を選択すると、管理サイトの改善点がリストされます。

Top Insights

僕のブログでは次の項目が改善点として指摘されていました。
重要度順に並んでいます。

  • ページに複数の <h1> タグが存在しています。
  • 説明が長すぎるか、短すぎます。
  • ページにメタ言語情報がありません。
  • <img> タグで ALT 属性が定義されていません。
  • HTML の評価サイズが 125 KB を超えるものと予想されるため、完全にキャッシュされない可能性があります。

個々の項目を選択すると詳細を確認できます。

Top Insights

冗長な <h1> タグをぺージ ソースから削除し、<h1> タグが 1 つだけ存在するようにします。

これらのページには複数の <h1> タグがあります。複数の <h1> ヘッダー タグによって、検索エンジン ボットや Web サイトのユーザーが混乱する可能性があります。ページごとに 1 つの <h1> タグを使用することを推奨します。

Top Insights が対象とするのは次のような指標です。

  • パフォーマンス指標:ページの読み込み速度、ユーザーエンゲージメント
  • クロール ステータス:クロールエラー、リンク切れ、インデックス登録の可否
  • インデックスの網羅性:Bing によるコンテンツのインデックス状況
  • コンテンツの品質:キーワードの最適化、読みやすさ、新しさ
  • 構造化データ:導入状況、最適化
  • バックリンクの状態:バックリンクの品質、バックリンク獲得の機会
  • ユーザーシグナル:直帰率、サイト滞在時間、クリックスルー率

Google 検索には無効な改善提案あり

Top Insights はあくまでも Bing 検索における改善提案です。
必ずしも、Google 検索でも有効とは限りません。

たとえば、キャプチャで例示した「複数の h1 タグ」は Google 検索では問題になりません
ほかには、メタ言語情報をページに追加するように推奨していますが、Google は、lang 属性のようなコードレベルの言語情報を利用しません

改善提案が、本当に取り組むものかどうかを自分で吟味する必要がありますが、改善対象を発見するヒントにはなります。
もちろん、Bing 検索が重要ならば重要度が高いものから改善に取り組んでいきましょう。