Google著者情報(rel=author)によくある7つの質問

[対象: 上級]

鈴木謙一の著者情報
著者情報の利用に関してよく聞かれる(上級者向け)の疑問に対する回答を、Googleのウェブマスター向け公式ブログが公開しました。

訳したので参考にしてください。

Q1. 著者情報を使えるのはどんな種類のページか?

著者情報は以下の基準を満たすページで利用する。

  • そのURL/ページが、1つの記事(や、それに続くページ)あるいは単一のコンテンツから成っていて、同じ作製者によって作られている。つまり、記事一覧だったりフィードの更新情報であったりしてはならない。ページ上の著者がもし頻繁に入れ替わるのであれば、アノテーションは検索者にとってもはや役に立たないものであるし、検索結果に出にくくなるだろう。
  • そのURL/ページが、主にその著者によって書かれたコンテンツから成っている。
  • ページには署名を明瞭に表示する。その作者が記事を書いたことを伝え、Google+のプロフィールで使っている名前と同じ名前を使う。

Q2. 会社のマスコットを著者として使い検索結果の著者情報にしてもいいか? 害虫駆除業をやっていて、「パイド・パイパー」という名前で記事を書きたい。

※鈴木補足: 「パイド・パイパー(Pied Piper)」というのは、「ハーメルンの笛吹き男」のこと。このブログ記事を投稿したマイリーさんのユーモア。:)

自分の好きなやり方で自由に書いて構わない。「パイド・パイパー」というアイディアをユーザーはとても気にいるかもしれない。しかしながら、検索結果での著者表示においては、コンテンツを書いた人間をGoogleは出したい。そうすることで、検索結果が人間の視点であることをより適切に著者表示が示せるし、検索者に対する信頼性を増すことに役立つからだ。

もう一度繰り返すと、今のところは人を表示したいと考えているため、会社のGoogle+ページではなく個人のプロフィールと著者情報のマークアップをリンクしてほしい。

Q3. 英語では、example.com/en/article1.html、 仏語の翻訳では、example.com/fr/article1.html、のように異なる言語の記事で著者情報を使っているとしたら、それぞれの言語で書いた別々のGoogle+のプロフィールとリンクしなければならないのか?

どちらの記事も、その著者が選んだ言語の、同じGoogle+のプロフィールへリンクしていい。

Q4. 1つの記事に対して2人の著者を追加することは可能か?

現在の検索ユーザーインターフェイスでは、1つの記事、1つのブログ投稿などにつき1人の著者しかサポートしていない。2人以上の著者を特定できたときに、検索者にとって最も好ましい結果を引き続きテストしている。

Q5. Googleが著者情報を表示させないようにするにはどうしたらいいか?

著者情報を表示させないようにする最も手っ取り早い方法は、Google+のプロフィールを検索結果で見つけてもらえないようにすること。それは望まなくて、プロフィールを検索結果に残したままにしておきたいなら、ウェブサイトへリンクしているプロフィール部分や投稿先をのリンクを削除するかマークアップを削除すればいい。そうすれば、記事とプロフィールはもう結びつかなくなる。

Q6. rel=author と rel=publisher の違いは?

rel=”publisher”は、ビジネス(企業や組織、団体、店舗など)のウェブサイト(大抵はホームページ)とそのビジネスが開設するGoogle+ページをリンクすることで、共有されたアイデンティティをビジネスが作り上げることに役立つ。

rel=”author”は、1つのURLやウェブサイトからGoogle+のプロフィールへ個々の記事を、個人(コンテンツ著者)が結びつけることに役立つ。

Q7. 従業員が説明文を独自に作ったので、サイトの商品一覧ページや商品詳細ページに著者情報を使ってもいいか

あるトピックについての本当の人間の見方や分析をページが伝えるシグナルになるので、著者情報の表示は検索者にとってとても有益である。
商品一覧ページや商品詳細ページは、ものごとの見方や分析に向けられたものではないので、そういった状況で著者情報を利用することを推奨しない。

しかしながら、役立つ解説や例証、たとえば「カメラX vs. カメラY: アリゾナ砂漠での対決」のようなものを提供する、製品に関する記事なら著者情報を利用することは可能だろう。

以上です。

著者情報を目にする検索結果が増しているように僕は感じています。
それだけ設定するコンテンツ作者が増えてきたのではないでしょうか。

まだ未設定ならぜひすぐに実装することをおすすめします。