「ユーザフロー」と「ゴールフロー」をすべてのGoogleアナリティクスユーザーが利用可能に

[レベル:上級]

ユーザーフロー」と「ゴールフロー」の機能をすべてのGoogleアナリティクスのユーザーが利用できるようになりました。

「ユーザーフロー」と「ゴールフロー」は「ビジュアルフロー」と呼ばれるGoogleアナリティクスの機能の1つで、サイト内をどのように訪問者が動いたかを視覚的に表現するレポートです。

導入の公式アナウンスは1ヶ月前に出ていましたが、スローペースで展開してきて全ユーザーに行き渡るのに結局1ヶ月近くを要しました。

僕のGoogleアナリティクスでもようやく先週利用できるようになりました。

ユーザーフロー

ユーザーがどこからどのようにサイトに入ってきて、どのようにサイト内を遷移しどこでサイトから離脱したかまでを追いかけることができます。

「ユーザーフロー」は「ユーザー」メニューの中にあります。
Googleアナリティクス ユーザーフロー

IAでは、求めている情報まで迷うことなくユーザーがたどりつけるようにサイトを設計することも重要です。
あなたが思い描いたようにユーザーが動いているかを確認するのに便利そうです。

ビジュアルフローの経路の単位は個々のページではなく「ノード」と呼ぶページの集まりで構成されています。
どのページが1つの「ノード」としてまとめられるかはアルゴリズムによって自動で計算され、自分では編集できません。

ゴールフロー

「目標」機能で設定したコンバージョンに至るまでのステップをユーザーがどのように動いたかをビジュアルに知ることができます。

「ゴールフロー」は「コンバージョン」メニュー ⇒ 「目標」メニューの中にあります。
Googleアナリティクス ゴールフロー

ECサイトであれば、どこで“かご落ち”しているか、かご落ちしたユーザーはどのページに戻っているかあるいはそのままサイトから離脱してしまったのか、こういったことを直感的に見ることが可能なのが「ゴールフロー」です。

「ゴールフロー」を利用するには「目標」設定が必要ですが、すごいのは昔に遡れるという点です(Googleアナリティクスの競合となるようなアクセス解析ツールでは当たり前のことのようですが)。
前もって目標を設定していなくても、新しく目標を作成すれば過去のデータも反映されます。
Googleアナリティクスの従来のコンバージョン測定は過去に戻ることはできませんが、ゴールフローは違うのです。

マルチチャンネルとともに、このビジュアルフローはコンバージョン率アップのために活用したい機能です。

ただし上級者向けの機能なので、「データを眺めて終わり」になってしまわないようにどう利用するのかを考えなければなりませんね(もっともデータをどう利用するかが重要なのはアクセス解析で見えるデータすべてに言えることでしょうが)。

ビジュアルフローの詳しい内容は公式ブログでの解説を参照してください。
※Googleアナリティクスのヘルプにはビジュアルフローの項目がないのだけれど準備中なのかしら?

なお、ビジュアルフロー機能は新しいバージョンのGoogleアナリティクスへの導入です。
マルチチャンネルやリアルタイムレポートサイトの速度レポート計測用コードの追加が不要になった)など、新Googleアナリティクスだけでしか使えない機能がぞくぞくと登場してきました。

2012年1月で、前のバージョンのGoogleアナリティクスのインターフェイスは提供終了になります。
あと1、2ヶ月なので今が新バージョンへの切り替えのタイミングです。

インターフェイスがかなり変わったように個人的には感じているので、慣れるまでに時間がかかる人がいるかもしれないと思います(僕はもう古いほうが気持ち悪いw)。

旧バージョンが使える間に、じょじょに新バージョンに慣らしていきましょう。
そして今日紹介したユーザーフローとゴールフローの2つのビジュアルフロー機能をさっそく体験してみましょう。