強調スニペットとPassage Indexingは何が違うのか?

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Passage Indexing がどのように機能するのかを Google の Matin Splitt(マーティン・スプリット)氏が解説したことを昨日の記事で書きました。
Search Engine Journal が主催したウェビナーから得た情報でした。

このウェビナーの中では、強調スニペットと Passage Indexing との違いについても触れています。

強調スニペットは回答を端的に提供する

記事コンテンツの一部分を対象にするという点で、強調スニペットと Passage Indexing は似ているように思えますが、内部的な仕組みはまったく異なります。
目的も異なります。

強調スニペットは、クエリに対して端的に回答している箇所の引用です。
基本的に、それがクエリに対する答えです。
また専用のボックスとして検索結果に出現します。

一方で、昨日の記事でも説明したように Passage Indexing はランキング評価に用いられます。
Passage Indexing の対象になった部分が必ずしもズバリとした回答になっているとは限りません

強調スニペットとして引用される部分が Passage Indexing の対象になることもあるかもしれないけれど、マーティンは確証はもてないとのことです。
実装がどうなるかも不明です。

いずれにしても、強調スニペットと Passage Indexing は別ものであることをマーティンは繰り返し強調していました。

青色リンクの検索結果で利用される

“People also ask” のような専用フォームで検索結果に表示されるのか?

この質問に、マーティンはそうはならないだろうと回答しました。

People also ask
[米 Google の検索結果に出てくる People also ask]

はっきりとはわからないが、通常の青色リンクの結果になると思うとのことです。

通常の青色リンクとして出てくるとしたら、Passage Indexing はランキング評価に利用されるだけであって、その検索結果に Passage Indexing が関わっているかどうかは外からは識別できないということになりますね。

マーティンの発言は John Mueller(ジョン・ミューラー)氏のものとは異なります。
最初は強調スニペットで利用されるのではないかとジョンはコメントしていました。

どういう形で Passage Indexing が検索結果に組み込まれるかはまだ確定していないのかもしれません。

気にしても仕方がないと言われればそれまでなのですが、SEO 好きには Passage Indexing はどうしても気になってしまいます。

強調スニペットとの違いに関しては 6:39 あたりから、青色リンクの結果に関しては 20:07 あたりから録画で確認できます。