Search Consoleのウェブに関する主な指標レポートが新しいCLSで計測開始

[レベル: 中級]

CLS の定義をGoogle が変更することを先日解説しました。
6 月 1 日から Search Console のレポートに新しい CLS 指標が反映されています。

ウェブに関する主な指標は新CLSでレポート開始

Search Console の変更や障害を報告するヘルプページCore Web Vitals セクションに 6 月 1 日付けで次の更新が入りました。

June 1

The CLS metrics have been updated to reflect a more accurate representation of layout shifts on the page. You might see changes in your page CLS statuses (mostly positive) reflecting this change.

CLS 指標を更新し、ページのレイアウトシフトをより正確に表現するようになりました。ページの CLS のステータスに変化が見られるかもしれません(ほとんどは良い変化です)。

“CLS metrics have been updated” は CLS の定義変更を解説した web.dev サイトの記事にリンクしています。

4 月の CLS 指標更新は別もの?

ウェブに関する主な指標レポートには 4 月 13 日にもまったく同じ文面で CLS の更新が入っています。

The CLS metrics have been updated to reflect a more accurate representation of layout shifts on the page. You might see changes in your page CLS statuses (mostly positive) reflecting this change.

4 月の更新は Chrome 90 の CLS 計測のバグフィクスが理由だと思われます

6 月の更新は CLS 新定義の記事へリンクしているので Search Console のウェブに関する主な指標レポートが新しい定義の CLS を使うようになったことは間違いありません。

Google の担当チーム社員の確認も取れています。

【UPDATE (2021/6/8)】
Data anomalies ヘルプページの 6 月 1 日の コア ウェブ バイタル更新情報の文面が修正されました。

June 1

The CLS metrics have been updated to reflect a more accurate representation of layout shifts on the page. CLS metric now has a maximum session window with 1 second gap, capped at 5 seconds as detailed in the post here. You might see changes in your page CLS statuses (mostly positive) reflecting this change.

ページのレイアウトシフトをより正確に反映するように、CLS 指標を更新しました。こちらで解説しているとおり、CLS 指標は現在、1 秒の間隔を空けた、最長 5 秒のセッションウィンドウで測定されます。ページの CLS のステータスに変化が見られるかもしれません(ほとんどは良い変化です)。

なにはともあれ、管理サイトの CLS に(ポジティブな)変化が出るかどうかを注視しましょう。

なお、ウェブに関する主な指標は Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート (CrUX) のデータがもとになっています。
CrUX を利用するツール、レポートはすべて新しい CLS で計測していると判断していいんじゃないでしょうか。

CrUX は毎日更新しますが直近 28 日間のデータの集計です。
また Search Console に反映には数日のタイムラグがあるかもしれません。
新しい定義の CLS で計測したレポートに完全に置き換わるまでには 1 か月程度を見込んでおいたほうがいいでしょう。