Google、Search Consoleの検索アナリティクスを改良。ランキングが低い検索結果をより正確にレポート

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Google は、Search Console の検索アナリティクスに改良を加えました。
掲載順位が低い検索結果に対する集計のシステムの改善です。
この影響により、目に見える増減がレポートに発生するサイトがあるかもしれません。

ランキングが低い結果の集計を改善

特定の期間に Search Console を新たに利用を開始したユーザーには、すべてのデータがまったくレポートされないという不具合を先日告知したばかりの「Data anomalies in Search Console」ページに、今度は Search Console 更新情報が掲載されました。

もっとも、今回は不具合ではありません。
機能の改良に関するアナウンスです。

July 14 – onward

An  incremental improvement in Google’s logging system now provides better accounting for results in lower positions. This change might cause increase in impressions, but also a decrease in average positions. This change only effects Search Console reporting, not your actual performance on Google Search.

掲載順位が低い検索結果に対する集計のシステムを改善したとのことです。
ランキングが低いクエリやページのデータが今までよりも正確にレポートされるようになったようです。

この改善の影響により、インプレッションの増加あるいは平均掲載順位の減少といった影響を受けるサイトが出てくるかもしれません。
ただし、あくまでもレポート上の変更です。
検索結果における実際の表示回数や検索順位が変化したわけではありません。

7月14日(太平洋夏時間)から始まり現在もこの更新は続いています。
管理サイトの検索アナリティクスを確認し、インプレッションや掲載順位のレポートに目立った変化がないかどうかを確認しておきましょう。
もし普段にはないような目立つ変動があったとしたら、それはより正確なデータが反映されていることと推測できます。
Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールでも同じような変動を確認できない限りは、心配いらないでしょう。

検索アナリティクスのレポートが実際のデータをより正しくレポートするようになったのは良いことです。
でも裏を返せば、今までは正確ではなかったとも言えますね。(笑)

[H/T] Gary Illyes