求人サイト向け: JobPostingの構造化データのマークアップによくある質問

[レベル: 上級]

1か月前に Google for Jobs が米 Google (google.com) で公開されました。
Google for Jobs に掲載されるには、JobPosting の構造化データを実装する必要があります。

Google の Mariya Moeva(マリヤ・モエヴァ)氏が、JobPosting の構造化データでありがちな質問に対する回答をヘルプフォーラムに投稿しました。

日本では Google for Jobs まだ提供されていませんが、将来を見据えて準備を進めている求人サイトもあるようです。
訳したので参考にしてください。

JobPosting のマークアップによくある質問とその回答

Q. 管理しているサイトの求人情報がこの機能に表示されないのはどうして?

検索でのほかの構造化データの機能と同じで、マークアップしても必ずしも検索結果に表示されるとは限らない。マークアップの実装に関係する問題を探して修正するには次のような方法がある。

  1. 構造化データテストツールでマークアップが正しいかどうかを検証する
  2. サイトマップがクロールされていて、間違いを含んでいないことを確認する。サイトマップが処理されるには正確でなければならない
  3. Search Console のリッチカードレポートでエラーの可能性があるマークアップをチェックする

Q. いくつの求人がインデックスされたかを調べるにはどうしたらいいか?

Search Console のリッチカードレポートを使う。

Q. 正規ページまたはモバイル向けページだけにマークアップすればいいのか?

正規ページだけではなく、すべてのページにマークアップする。

Q. リストページ(一覧ページ)でもマークアップできるのか?

できる。
個々の求人がすべて JobPosting でマークアップされていれば、リストページでもマークアップできる。

Q. リストページをサイトマップに含めてもいいか?

サイトマップには個別の求人ページだけを含めることを強く推奨する。リストページをサイトマップに含めるのであれば、そのページの求人がマークアップされていてはならない。

Q. サイトマップの <lastmod> の ISO 8601 フォーマットとはどのような形式なのか?

次のような形式になる。
YYYY-MM-DDTHH:mm:ss±hh:mm
例: 2017-06-15T16:16:16+00:00

Q. URL にタグや、特別なパラメータを付けてもいいか?

だめ。正規 URL だけを提供する。
[※鈴木補足: これはおそらくサイトマップに記述する URL のことだと思います]

Q. 2種類の構造化データフォーマット(たとえば、JSON-LD と microdata)を同じページで同時に使ってもいいか?

どちらのフォーマットも同等に受け付けられるが、マークアップのまとまりの間に競合した情報が各ページに発生することを防ぐために、1つのフォーマットだけを使ってもらいたい。どちらかと言えば、JSON-LD で実装してほしい。

Q. 募集中の求人の URL がなくなったら、すぐにサイトマップインデックスファイルからサイトマップを削除するだけでいいか?

サイトマップインデックスファイルからサイトマップの登録を削除する前に、空のサイトマップをまず含めておくことが最も良い。
こうすることで、サイトマップの更新通知を私たちがいったん受け取れば、求人ページが削除されたことを適切に検出できる。
求人がなくなったことを私たちが処理し終えたら、空のサイトマップはサイトマップインデックスファイルから翌日に削除してもいい。

Q. JobPosting をマークアップしたら、手動対策の警告を受け取った。何が悪かったのか?

マークアップの実装が品質ガイドラインに違反していることを意味する。たとえば、求人のタイトルが求人の内容と関係なかったとしたら、求職者を誤って認識させたり応募させたりしてしまう。結果として、ガイドライン違反になる。
コンテンツポリシーと一般的な品質ガイドラインをよく読んで、問題を確実に修正する。マークアップがガイドラインに沿っていることを確信できたら、再審査リクエストを送る。

なお Search Console の検索アナリティクスの「検索の見え方」にジョブリスティングのフィルタが追加されました。
Google for Jobs が日本でも導入されたらここにレポートされるでしょう。

検索アナリティクスの「検索の見え方」のジョブリスティング