昨日のエントリで、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がブログでPageRankスカルプティングの効力をなくしたことについて説明したことを、伝えました。

想定される質問に対して、あらかじめ回答しているので今日はそのQ&Aを紹介します(一部要約、意訳になります)。

Q: どうしてこんなうふうにリンクの評価方法を変えたのか?
A: PageRankスカルプティングによって、本当ならPageRankが流れるべき質の高いページに、PageRankが流れないようにしてしまっているサイトが存在するのに気付いたのが理由の1つ。

Q: PageRankスカルプティングは、やってはいけないということになるのか?
A: PageRankをもっとも有効活用する手段ではないから、推奨はしようとは思わない。僕だったら、何もせずにそのまま自由にPageRankが流れるようにしておく。僕たちにとって、PageRankスカルプティングというのは、ずっと後回しにしていいものなんだ。

第一優先で考えなければならないのは、1)リンクが集まるような有益なコンテンツを作ること、2)人間のユーザーにとって使いやすくかつ検索エンジンにとってクローリングしやすいサイト構造を選ぶことだ。

目的のページにクリックしてたどり着くようにするのと、PageRankスカルプティングをするのはぜんぜん違う。たとえば、eコマースサイトだったら、商品ページへは、何度もクリックしなければアクセスできないような深い階層に置くのではなく、正面のトップページからアクセスできるようにしておくべきだ。

ショッピングカートやログインページのように、ユーザーごとに違って、検索結果に出ても役に立たないようなごく少数のページには、nofollowを付けてもいいかもしれない。でも概して言えば、PageRankスカルプティングを勧めはしない。

Q: なぜ今になって公表したのか?
A: いくつか理由はある。まず1つは、誰かが気付くと思っていたけれど、誰も気付かなかったから(鈴木注:Matt Cuttsによれば、1年以上前に変更を行っていたとのこと)。リンクに関して別の大きな変更をしたときも、誰も気付かなかった。ということは、今回もそれほど驚かれないだろうと思ったから。

ヘルプで、“わかりやすいナビゲーション、ユーザーや検索エンジンにわかりやすい URL など、体系的にサイトを構築する方が、リンクに nofollow 属性を設定してクロールの優先順位を付けるより、はるかに効果的にリソースを活用でる”と明記したし、ビデオでもPageRankスカルプティングよりも効果的なのは、ホームページからどのページにリンクを張るのか選択することだと説明した。

そして、Google I/Oカンファレンスでは、もっとはっきりと、PageRankスカルプティングはすべきではなく、サイト内のすべてのページにリンクしたほうがいいと話した。

でも、SMX Advancedで、直接的な質問を受けてちょうどいい機会だと思って明らかにしたんだ。

繰り返すけど、ほとんどのサイト管理者にとっては心配することのない問題だ。パワーSEOを実践するサイト管理者に知っておいて欲しかったんだ。

Q: ブログを運営していて、コメントを残したユーザーのリンクにnofollow属性を付けているとしたら、自分のサイト内に流れるPageRankが減るということ?
A: そういうことを考えるなら、nofollow属性が生まれる前は、そんなふうに機能していたということになるね。
※鈴木注:「元々はそうだったんだから、気にするな」ということ?

Q: ということは、発リンクを少なくしたほうがいいと勧めることにならないか? ブログのコメント機能をオフにしたほうがいいのか。
A: PageRankを溜め込む目的でコメントを閉じるのは推奨しない。Googleはスパムサイトにリンクしているサイトを信頼しないのと同じように、良質のサイトへのリンクを奨励するシステムがあるんだ。
※鈴木注:最後の部分、重要ですね。

Q: 今回、発リンク評価の仕組みを変えたということは、また変えることがありうるってこと? PageRankスカルプティングの概念はとても気に入っていたんだけど。
A: 再び変更しないとは言えないけれど、また変更しようとは思っていない。もし変更するなら、その時は教えるよ。

Q: 自分のブログ(鈴木注:Matt Cutts氏のブログ)の内部リンクにはどうやってnofollowを使っているの?
A: 流れるがままにしておいてるし、同じようにすることを勧める。カテゴリページやアーカイブページにはnofollowを付けていない。唯一意図して付けているのは、フィードだけだ。RSSやAtomフィードは、検索結果に出ても役に立たないからね。とはいっても、これも必須ではない。Googleも他のサーチエンジンも、フィードと通常のウェブページをきちんと区別できるからね。

とりあえず、以上です。
疲れたので、僕の個人的な意見はまた別の機会に。

英語のできる人は、Matt Cuttsブログの元記事のコメントと、有名どころのSEOエキスパートが書いた次のブログ記事(とコメント)を読むと、さらにいろいろな情報が入ります。

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Comments

  1. By 松前 on

    >Q: なぜ今になって公表したのか?
    >A: いくつか理由はある。まず1つは、誰かが気付くと思っていたけれど、誰も気付かなかったから(鈴木注:Matt Cuttsによれば、1年以上前に変更を行っていたとのこと)。

    SEO屋さんたちは苦笑いするしかないでしょうもう
    SEO神話は自分で検証して確かめるか話半分で聞いておかないと駄目ですね

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    もともと、日本では正しく実行して成果を上げていたSEO屋さんがそう多くいたとは思えないので、実質的にダメージは受けていないとも思います。

    僕の場合は、好きなネタがなくなってしまって苦笑いです。(笑)

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