パンダアップデート対策のために質の高いカスタム404ページを作成しよう

[対象: 全員]

ユーザーにとって親切なカスタム404エラーページを準備しておきましょう、ひょっとしたらパンダ・アップデートにも良い影響があるかもしれませんよというのが今日のトピックです。

パンダ・アップデートは404ページの質も見ているかも?

検索結果に出てきたサイトやページを評価するGoogleのガイドラインの更新版が外部に漏れたニュースを先週お伝えしました。

この更新版にはページ品質 (Page Quality) をチェックする章が追加が新たに加わっています。

「品質」ということでパンダ・アップデートを知るうえで貴重な情報になりそうだと思い時間をかけて丁寧に読んでみました。

とても興味深いセクションを後半に発見したのでみなさんとシェアします。

品質評価には、エラーページがどうなっているかも含まれます。
つまり、エラーページまでもが質が高いか低いかの対象になっているのです。

ページの一部あるいは全部がうまく表示されないとか、そのページがすでに存在しなかったときにそのページがどんな情報を提供しているかなどを品質評価者はチェックするようにガイドラインでは指示されています。

この評価ガイドラインはパンダ・アップデートのために作られてものではありません。
それにGooglebotが404ページの中身を理解することができるかどうか分かりません。

したがって、質の高い404ページを作成したからといってパンダ・アップデートでの評価が上がるということでは決してありません。
記事タイトルは釣りですw(ごめんなさい)。

でもユーザーにとって分かりやすい404ページを表示することはユーザーエクスペリエンスを向上させます。

自分で作成したユーザーフレンドリーなカスタムURLを準備しておくことをオススメします。

404エラーページの例

下は最悪な404エラーページです。

IISのデフォルトの404エラーページ

ユーザーに対して何の手助けにもなっていません。

これは僕のブログの404エラーページです。

海外SEO情報ブログの404エラーページ

はい、見てのとおりイケてません。
フツーです。
トップページへのリンクと検索ボックスくらいは最低限設置しておきましょう。

こちらは新しいiPhoneが発表されたばかりのAppleの404エラーページです。

Appleの404エラーページ

理由をきちんと説明して、サイト内の商品カテゴリへのリンクが整然と並んでいます。
内容としてはシンプルだけれどとても見やすいですね。
個人的に好印象を持っているエラーページです。

こちらはベルメゾンネットの404エラーページです。

海外SEO情報ブログの404エラーページ

ECサイトのエラーページをいくつか調べてみて、ベルメゾンが秀逸でした。

まず「ご好評のため売り切れとなりました」です。

「いや、適当なURLを打ち込んでいてもともと存在しないページで売ってないから」とツッコミたくなりますが、「見つかりませんでした」というトラブルメッセージを見せられるよりは「売り切れました」の方が一般のユーザーにとっては受け入れやすそうですね。

ページの中央には関連するおすすめアイテムを表示しています。

ページのトップにはカテゴリでの絞り込みが可能な検索ボックス、ページの下にはカテゴリへのリンクが設置してあります。

キャプチャには見えていませんがさらにその下にはフリーキーワードでの検索ボックスもあります。

コンピュータに強くないユーザーの利用が多いサイトのはずで、エラーが発生したことをまったく意識させない作りになっていると僕は感じました。

海外にはユーモアあふれる404エラーページを提供しているサイトがたくさんあります。

この記事この記事この検索結果でどんなものがあるかチェックしてみてください。
独創的なカスタム404ページを作りたいと思ったときの参考にするといいでしょう。

カスタム404エラーページの作り方

カスタマイズした404エラーページの設定方法を簡単に説明します。
詳しくは検索して調べてください。

まず、404ページを自作します。
ファイル名を仮に 404.html としておきましょう。

作成した 404.html をルートディレクリ(てっぺんのフォルダ)にアップロードします。
なお場所はどこでもいいです。
任意の場所にアップロードしてください。

.htaccessに次のように記述します。

ErrorDocument 404 /404.html

ファイルの場所によって指定するパスが変わってきます。
分からなければ調べてください。

WordPressを使っている場合は.htaccessを使う必要はありません。
使用しているテーマ(テンプレート)に「404.php」というファイルがあればそれを編集するだけです。

カスタム404ページのためのウィジェットをGoogleは提供しています。

このウィジェットをエラーページに埋め込むと下の2つを表示できます。

  • サイトの検索ボックスと検索の候補
  • 間違ったURLに対するURLの候補

言語を指定してコードを貼り付けるだけなのでとても簡単に設置可能です。
僕も使っています。

まとめ

Googleの検索結果を評価するガイドラインのページクオリティの評価にはエラーページの品質も含まれます。

途中でも書いたように質を評価するパンダ・アップデートが404エラーページもチェックしているということではありません。
そうは言ってもGoogleが404エラーページを品質評価の対象にしていることは確かです。

ユーザーのためにカスタム404ページを準備しておいたほうがいいと頭では分かっていても実行しないサイト管理者が多いはずです。

でも「パンダ・アップデートが404ページも見ているかもしれない」と考えたら重い腰が上がりますよね?w

立派なカスタム404エラーページをこしらえて連休を迎えましょう!