パンダ・アップデート分析の決定打になるか!?、Googleの品質評価ガイドライン更新版が流出

[対象: 上級]

検索結果の品質評価をチェックするマニュアルとしてGoogleが用いているガイドライン文書がまたもや部外者の手に渡りました。

このドキュメントのなかにパンダアップデートが定義する“コンテンツの質”の理解にきわめて役立ちそうなセクションが新たに追加されています。

僕が知る限りでは評価ガイドラインの流出は今回で3度目です。

1度目は、バージョンが 2.1 で日付けが2007年4月6日、2度目はバージョンが 3.18 で日付けが2011年3月30日でした。

今回外に出たのは、バージョンが 3.2.7 で日付けは2012年6月22日です。
まだ最近ですね。

Google品質評価ガイドラインの日付

目次を眺めつつ前回とほとんど変わっていないと思っていたらそんなことは決してなく、ページ品質の評価に関するセクションが追加されていました。

「Part 3: Page Quality Rating Guidelines」の目次メニュー

まだざっと眺めただけで詳しく読んでいないのですが、たとえば最高品質のページは次のような特徴を持っていると説明しています。

  • 最高品質のページには明確な目的がありその目的を非常によく達成している。
  • 最高品質のページのメインコンテンツはそのトピックに関してレベルの高い専門知識がある人々によって作られている。
  • 最高品質のページには十分に満足させるだけの量のメインコンテンツがある。
  • 最高品質のページのレイアウトはメインコンテンツがすぐに見える(正面かつ中央)。
  • 最高品質のページではスペースが上手に使われている。
  • 最高品質のページの補助的なコンテンツはユーザーエクスペリエンスを満足させるのに役立ち貢献する。
  • 最高品質のページは一般の個人が作成していたとしても、プロフェッショナルが作ったものに近いコンテンツの質をたいてい持っている。
  • 最高品質のページはその目的やトピックに対して好意的な評判がある質の高いサイトに頻繁に現れる。例としては、
    • 章を与えられた新聞のニュースサイト
    • 医学情報の権威あるサイト
    • 「レシピのことならそこに行けばいい」というよく知られたレシピサイト
    • 高く認知、信用されているショッピングサイト

最低品質のページは反対に、次のような特徴を持っているとしています。

  • 最低品質のページには目的がないか、不明瞭だったり騙そうとしていたり悪意のある目的があったりする。
  • 最低品質のページは目的があったとしてもその目的を達成できていない。
  • 最低品質のページのメインコンテンツは質が低いか最低の品質である。それなりの質あるいは高品質であっても別のソースからの完全なコピーかもしれない。
  • 最低品質ページのメインコンテンツには十分な量がない。メインコンテンツがないことすらあるかもしれない。
  • 最低品質ページのレイアウトは貧弱である。
  • 最低品質ページの補助的なコンテンツは役に立っていないか、じゃまになるか、または存在すらない。
  • ウェブサイトのレベルをチェックすることを明らかに怠っているサイトに最低品質ページがあるかもしれない。たとえば誰が作ったかまったく情報がないウェブサイトやサイトの管理者への連絡方法が分からないウェブサイト。
  • 嘘を言っていたり悪意がある場合は、極度に否定的な評判が最低評価の根拠になることがある。

最高品質と最低品質のコンテンツだけ取り上げましたが、たんに高品質・低品質と中程度のページの特徴も解説されています。

他には、メインコンテンツと補助コンテンツ、広告の区別の仕方やそれぞれの評価方法などウェブページの質をどのように採点するかが説明されているようです(「ようです」というのはまだ全部読んでいないから)。

抽象的な部分が多いかもしれないけれど、パンダ・アップデートが判断する「質の高い・低い」の大きなヒントになるだろう情報が詰まっていることは間違いありません。

Googleの社内文書なので僕のブログでは入手方法を教えることは控えておきます(スクリーンショットを載せちゃったけどw)。
欲しい人は前回同様に自分で見つけてください。

P.S.
品質評価ガイドラインは、検索結果が想定どおりにできあがっているかをGoogleが雇った人たちが採点するために使うマニュアルです。
結果が検索順位に直接反映されることはありません。
フィードバックとしてアルゴリズムの改良に役立てられます。