SMX Advancedで、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、PageRankスカルプティングの効き目がなくなったと発言してから10日以上たちますが、依然として真相ははっきりしていません。

Matt Cutts氏は、twitterで、他のGoogle社員とよく相談したうえで、今週あたりにブログに記事を投稿するとつぶやいているので、期待したいところです。

@toddysm I’m planning to do a blog post re: PR sculpting in the next week or so. Conferring with various folks at Googleplex before posting.

PageRankスカルプティング無力化の件に関して、Barry Welford(バリー・ウェルフォード)氏が”Null Hypothesis(ナル・ハイポセシス)“という興味深い仮説を立てています。

“null(発音は、ヌルではなくナル)”とは、「無効」とか「ゼロ」といった意味です。

Barry Welford氏は、Null HypothesisでPageRankが無くなるプロセスを2段階に分けて説明しています。

第1段階では、robots.txt、nofollowタグなどPageRankの流れに影響を与える諸々の条件をすべて抜きにして、100%純粋な状態でPageRankを算出します。

第2段階では、アルゴリズムに従って、実際に流れるPageRankの価値が計算されます。
たとえば、nofollowの付いたリンクは含まれなくなるし、スパムサイトをフィルタして外すのもこの段階だけです。

除外されたウェブページやリンクは表面上には出てきませんが、第1段階で算出されたPageRankを依然として所有しています。

でも、第2段階の結果には、一切影響を与えなくなります

基礎となる第1段階のPageRankは、ウェブページとリンクの全セットで決定され、第2段階での修正で変更されることは決してありません。

第2段階で、無視されるPageRankが出てくるのです。

したがって、最終的に出されたPageRankは、元と同じか、元よりも小さくなります。

第2段階で直接影響を受けないページは、もともと与えられたPageRankが上がるのではなく、相対的に上がったように見えるだけなのです。

PageRankアルゴリズムに大きな修正が加えられたとしたら、第一段階に対してということになりそうです。

これは結局、内部リンクの制御というより、サイト全体の構成の問題になってきます。

つまり、「PageRankスカルプティングに労力を費やすのではなく、ユーザーにとって有益な情報を提供し、リンクをたくさん集める」というMatt Cutts氏が推奨する取り組み方に繋がります。

Matt Cutts氏は、nofollowリンクのPageRankは、”evaporate(消滅する)”と発言したようです。

しかし、PageRankの公式に当てはめると、PageRankがどこかで消滅するいうことはエラーが発生し、ありえないとするシミュレーション結果もあります。

複雑な話になってきたかもしれませんね。

最後に僕が考える、今の時点で僕たちがとるべきだろう対応をまとめます。

  • PageRankスカルプティングは、無効になったりはしていない。
  • ただし、仕組みを十分に理解して利用しないと効果がないばかりか、逆効果にもなりうる。
  • PageRankスカルプティングは、優先するSEOではまったくなくて、後回しにしてよいもの。
  • もっとも大切なのは有益なコンテンツ作りと、自然なリンクの獲得。

結局、やることは今ままでと何も変わらないないということです。

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Comments

  1. By on

    記事の主旨とは関係ありませんが、プログラミングの世界だと、”null”をあえてヌルと発音することもあります。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***

    ”null”をあえてヌルと発音

    Why?

  2. By 石川@スリーウィン on

    伝統のようなものでしょうか。
    WikipediaやIT用語事典でもカタカナ表記はヌルになっています。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    次のコメントを参照。

  3. By on

    Nullをヌルと読むのは、ドイツ語読みですね。

    おそらく数学由来で、数学がドイツから学ばれていた時期からのものだと思います。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    warningを「ウォーニング」ではなく「ワーニング」と発音するように、間違って使われた始めたわけではないんですね。

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