Google Bardを使ってみた。やっぱり日本語未対応

[レベル: 上級]

申し込んでいた Bard プレビュー版のウェイトリストを通過しました。

It's your turn to try Bard
📝Bard トライアルの開始通知

ということで、この記事では、Bard のファーストインプレッションを簡単に紹介します。

日本語未対応

予想どおりですが、現時点では日本語未対応です。

日本語で会話できると自信満々で返答してくるにもかかわらず、いざ日本語で問いかけるとまだできないと返してきます。

Bard can't talk in Japanese

日本語のデータは持っている

日本語を使えないというのは、会話上です。
日本語のデータは所有しています。

たとえば、日本語で書かれた僕のブログの記事の要約はこなせました。
UI で使える言語が現状では英語だけです。

Bard の要約

ハルシネーション問題

真実ではないことをあらかも真実のように述べてくる “hallucination”(ハルシネーション)AI は抱える深刻な問題の 1 つです。
Bard でも当然のことながら発生しています。

僕について聞きました。
次のような誤情報を返してきました。

  • 「SEO Kenichi」という SEO コンサルティング会社の創業者で CEO
  • 「SEO for Japanese Websites」(日本のウェブサイトための SEO)という書籍の著者
Bard ハルシネーション

唯一の長所は Google インデックスからの情報取得?

Bard の長所があるとすれば、Google 検索のインデックスから情報を取得できる点でしょうか。

終了したばかりの WBC 2023 に関する次の質問には完璧に回答できました。

  • 優勝した国
  • MVP 受賞者
  • MVP 受賞者が最後に三振を奪った人
WBC

少なくとも、ChatGPT には答えられない問いです。
📝すずき補足: ChatGPT (GPT-3/3.5/4) は、2021 年 9 月までのデータで学習している

Bard は検索用途ではない

Microsoft とは異なり Google は Bard を調べものをする検索プロダクトとしてみなしていないと、先日記事にしました。
Bard の FAQ を読むと、それをはっきり感じます。

アイディアやインスピレーションを得たり、メールや文書の作成支援するツールとして、Google は Bard を使ってほしいと思われます。
調べものについては Google 検索というすでに確立したプロダクトがあります。

調べものではなくクリエイティブなタスクを Bard がどのくらい首尾よくこなせるかを、週末を利用して試してみます。
調査結果は別記事で報告します。