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米Googleのウェブスパムチームを率いるMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、SEOを目的としたゲスト投稿の利用に対して個人ブログの記事で明確に警鐘を鳴らしました。

ゲスト投稿は日本ではあまりなじみのない文化です。
したがってMatt Cutts氏の警告は僕たちにとってはさほど大きなインパクトを与えないでしょう。

しかし、Matt Cutts氏がゲスト投稿に対して厳しいスタンスをなぜ打ち出したのか、その背景にある理由がとても重要なのでこの記事で取り上げます。

ゲスト投稿とは

本題に入る前に、ゲスト投稿について簡単に説明します。

英語では、”Guest Post”または”Guest Blog(ging)”と表現します。
端的に意味を言うと、自分が所有していない他のサイトに記事を寄稿することです。

どちらかというと、単発または不定期の寄稿を指します。

僕はWeb担当者Forumに寄稿しています。
ですがこれは毎週連載のコラムなので、寄稿とは呼べますがゲスト投稿とは呼べないでしょう。

たとえば、僕のブログにあなたがSEO記事を1回限りで寄稿したとすれば、それはゲスト投稿になります。

ゲスト投稿のSEO利用

ゲスト投稿をSEOに利用する手法があります。

寄稿した記事で、自分がランキングを上げたいサイトへのリンクを本文中に埋め込んだり、所有サイトへのリンクを署名欄に掲載したりすることによりバックリンクを外部サイトから獲得できます。

米国ではポピュラーな(かつ効果が見込める)リンクビルディング戦術として長らく利用されてきました。

ゲスト投稿は終わった

それではMatt Cutts氏の記事の説明に入ります。

出だしの2段落を訳します。

もしリンクを獲得する方法として2014年にゲスト投稿を使っているとしたら、おそらくやめた方がいい。どうしかって? なぜなら時間がたつにつれて、この方法はだんだんとスパム手法になってきたからだ。ゲスト投稿をたくさんやっているとしたら、それは本当に悪い業者と付き合っていることになる。

ずっと昔は、ゲスト投稿は尊敬に値するようなものだった。まるで、誰もが切望する、尊敬されている著者に自分が書いた本の紹介文を書いてもらうようなものだ。だがもはやそんなふうではなくなっている。

このあと、一方的に送りつけられてきたスパムメールをMatt Cutts氏は見せます。
ゲスト投稿に名を借りて、クライアントのサイトへのバックリンク獲得を試みる依頼が書かれた見知らぬSEO業者からのメールです。

ランキングを不正に操作するためのPageRankを転送するリンクなので、品質ガイドラインに完全に違反しています。

Matt Cutts氏は続けます。

ゲスト投稿は終わった。あまりにもスパムになりすぎた。一般論として、その人のことを個人的に保証しても構わないとかその人のことをよく知っているのでなければ、ゲスト投稿の依頼を引き受けることを僕は勧めはしない。同様に、ゲスト投稿することやゲスト投稿を受け入れているサイト、リンク獲得の戦略としてのゲスト投稿のSEOに頼ることも僕は勧めようとは思わない。

上のように書いたあと、これまで公開してきた、SEOとゲスト投稿について自分が説明した動画をいくつかMatt Cuttsは紹介します。

そして最後にこう締めくくります。

人々に働きかけるためにかつては信頼の置けた方法は腐敗してしまった。どのくらいスパムっぽくなるかを前提として、ゲスト投稿が先に進んでいくことにGoogleのウェブスパムチームはかなり快く思わないと僕は考えている。

 

根本にあるのはリンク獲得のための乱用

米国ではゲスト投稿はSEOの施策として幅広く使われているため、Matt Cuttsによるゲスト投稿へ否定は大きなニュースになりました。
しかし初めにも書いたように、ゲスト投稿は日本では一般的ではありません。
したがって自分にはあまり関係のない出来事に思えるかもしれません。

ですが、認識しておきたい大切なことがあります。
それは、ゲスト投稿が警告を受けた理由です。

ゲスト投稿自体はまったく悪いものではありません。

ゲスト投稿する側は、普段は自分がリーチできない層の読者に自分の記事を読んでもらえます。
人気があるサイトへの掲載であればファン獲得にも繋がります。

ゲスト投稿を受け入れる側は、良質な記事を外部の著者から提供してもらえます。
読者に喜んでもらえます。

Googleが問題視したのは、本来の目的から逸脱したSEO目的、もっと具体的に言えばリンク獲得を目的としたゲスト投稿です。
質が低い記事をあちこちのサイトにばらまいたり、むやみにリンクを埋め込んだり、過剰なアンカーテキストを使ったりするゲスト投稿を嫌がっているのです。

SEOのためのリンク獲得が目的となってしまい、Googleが監視体制を強めた方法やサービスは枚挙にいとまがありません。
相互リンクにディレクトリ登録アドバトリアルプレスリリースウィジェットインフォグラフィックなどなど。

上に挙げたことを行き過ぎるほどに利用してきたけっかとして、Googleに対策を受けてしまったサイトが数え切れないほどあるのはご存知のとおりです。

もともとの目的から外れたリンク獲得は、今は効果があったとしてもいつしか必ず問題を引き起こします。
ゲスト投稿へのダメ出しを対岸の火事と片付けることなしに、何かを乱用したリンク獲得には今はもう一切手を出さないようにしてください。

「リンクにnofollowを付けたとしてもその施策を実行しますか?」と尋ねられたとき、「はい、nofollowリンクだったとしてもやります。PageRankが渡るかどうかは重要ではありません。ユーザーにクリックして訪問してもらうことが重要です。」と即答できなければ、将来的な危険がその施策にはきっとつきまとうでしょう。

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