Google、Knowledge Graphを米国以外の英語圏に展開・Gmailのメッセージを検索結果に表示

[対象: 上級]

Googleは検索サービスの新たな機能・改良を3つ発表しました。

  1. Knowledge Graphの米国以外への展開
  2. Gmailのメッセージを検索結果に表示
  3. 音声検索結果の改善

順に説明します。

Knowledge Graphの米国以外への展開

Knowledge Graph(ナレッジグラフ)はこれまで米Google (google.com) だけで利用可能でした。
英語圏の国、たとえば英国や豪州などのGoogleへの展開がゆっくりと始まっています(この記事を書いている時点では僕は確認できていません)。

Knowledge Googleで表示されるコンテンツは国によって異なるようです。

先月の下旬に、表示言語を英語に設定することで.com以外のGoogleでもKnowledge Graphを短期間だけ見ることができました。
このための準備だったみたいですね。

おそらく日Googleの結果でも「&hl=en」パラメータで表示言語を英語に入れ換えれば見ることができるんじゃないでしょうか。

またUIにも変更が加わわりました。
関連項目が多いときは検索結果ページ上部にKnowledge Googleのコンテンツがスライド形式で展開します。

Gmailのメッセージを検索結果に表示

検索に関連する情報が自分のGmailにある場合には、ウェブ検索の結果にGmailからのメッセージも表示するようになります。

検索結果ページの右上にGmailからの検索結果が出てくるようです。

ウェブ検索に表示されるGmailからの結果

最近メールを送った連絡先やそのメッセージも探せます。

「my flights」(飛行機のフライト)で検索するとGmailにあるメッセージから情報を拾って見やすい形で表示するという機能も準備されているようです。

Gmailからフライト情報を作成

Gmailからの検索機能はパーソナライズ検索なのであなたの検索結果だけに表示されます。

今のところは限られたユーザーにだけトライアル版を提供することになっていて、希望者はこちらから申し込めます(日本からは申し込めないようです)。

なお、@gmail.comのGoogleアカウントでログインしていてかつ https://www.google.com での英語の検索だけで利用できます。
Google Appsのアカウントでは利用できません。

音声検索結果の改善

スマートフォンでの音声検索が改良されます。

今までの音声検索は音声で発した検索キーワードに対してウェブからの検索結果を表示するだけでした。

今回の改良によりGoogleが答えを作成して表示するようになります。
AppleのSiriに相当するとイメージしてください。

Android 4.1ではすでに利用可能で、iOS 4.2以上でまもなく利用可能になります。

実際に見たDanny Sallivan(ダニー・サリヴァン)氏によれば出来はかなりいいようです。

ただAndroidの4.0以下では利用できず、提供はしたいけれど見込みはついていません。
またiOS版のほうが表示形式に優れていて、将来的にAndroid版も変更したいとのことです。

体験してみたい機能が一度にリリースされましたね。

でも日本語環境ではまだ使えません。

音声検索は使えるのかもしれませんが、僕が使っているAndroid端末はバージョンが低い(上げられない)ので試せません。
iPadでトライしてみるつもりです。

Knowledge Graphに関してはユーザーからの評判は上々のようでGoogleは対象国を広げました。
僕たちは普段から使っていないので本当に使い道があるのかどうかはっきりしません。
日本でも早く確かめてみたいものです。

Gmailメッセージ検索はどうでしょう?
ウェブ上の情報とGmail内の情報は僕にとっては種類が違うように思えるので、役に立つのかどうか想像がつきません。

あなたはどの新機能に興味がありますか?