ヒーロー画像をモバイル向けページで省略したらGoogleのガイドライン違反になるのか?

[レベル: 初級]

そのページのコンテンツに直接関係しないのであれば、ヒーロー画像をモバイル向けページには掲載しなくても SEO の観点では問題ありません。

ヒーロー画像 (hero images) は、多くの場合、ページの先頭に掲載する大きな画像です。
アイキャッチ画像とも呼ばれます。

ヒーロー画像

ヒーロー画像は大切なコンテンツの一部か? 単なる装飾か?

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)が次のように質問されました。

PC 向けページでは、テキストコンテンツとヒーロー画像を掲載しています。もしモバイル向けページで(ヒーロー画像なしの)テキストコンテンツだけを掲載したら、それは良いやり方ですか? それとも Google のガイドラインに違反しますか?

ミューラー氏は次のように回答します。

ページの意図がそのまま残るように気を付けたほうがいいだろう。もし画像が、視覚的なデザイン要素に近いのであればデバイスによっては表示しなくても問題ない。そのページにユーザーがやって来る目的がその画像にあるならヒーロー画像を保っておくべきだろう。

メインとなるコンテンツのトピックには直接関係せず、ただ単に装飾的な理由(例: ユーザーの目をひくため)で掲載しているヒーロー画像であれば、モバイル向けページでは表示しなくても、Google 検索においてはガイドライン違反にはなりません。

たとえば、スマホのスクリーンは PC よりも狭いという理由で非表示にすることが可能です。
ヒーロー画像がなくてもそのページで伝えたいことは伝わります。
むしろメインコンテンツをすぐに読めるので、ユーザー体験としては非表示のほうが好ましいかもしれません。
大きな画像がない分、読み込み速度も速くなるかもしれません。

一方で、コンテンツの理解にヒーロー画像が重要な役割を果たすのであればスマホを含むすべてのデバイスで表示させるべきです。
ユーザーに対して不親切です。

モバイル向けページで表示されないということは、モバイル ファースト インデックスの仕様によって画像検索にも引っかからなくなるでしょう。
画像検索を重視しているなら、SEO 的にもよろしくありません。

ヒーロー画像をモバイル向けページで非表示にできるどうかは、その画像の目的と役割に依存します。