Google検索におけるAI生成コンテンツ最新事情 #SearchCentralLive

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AI によって生成されたコンテンツはスパムポリシー違反なのか?
たとえ、AI が書いたとしても高品質なら問題ないのでは?

AI コンテンツに対する Google の見解はこのブログで今年だけでも 4 記事で取り上げきました。

Google 検索における AI コンテンツの扱いを、Search Central Live Singapore 2022 に参加した際に、約束どおりゲイリーに聞いてきました。

この記事では、ゲイリーから聞いた Google 検索におけるAI生成コンテンツ最新事情を共有します。

「AI コンテンツはスパム」が検索チームの統一見解

ゲイリーが所属する Search Relations Team の統一のコンセンサスとしては、AI 生成コンテンツはスパムポリシー違反だそうです。

Search Liaison の Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏とは見解が異なるのですが、ゲイリーとダニーは所属チームが別です。

AI 生成コンテンツは、技術的には自動生成コンテンツです。
ランキングを操作する目的であれば、スパムポリシー違反になります。

AI コンテンツは悪くないが人間のレビューが必須

それでも、AI にコンテンツを作らせること自体に問題はありません。
しかしながら、公開前には人間によるレビューが必須だとゲイリーは強調しました。

事実、Google の検索セントラルのドキュメント はオリジナル版は英語で、機械学習を用いたシステムが各国語に自動翻訳しています。
ただし公開前には、その言語に通じたテックライターが必ず内容を確認し、必要に応じて校正します。

僕たちが、AI を使ってコンテンツを生成する場合も同じです。
スパムポリシーに違反しないように人間が適切にレビューする必要があります。

高品質なら AI でも問題ないのでは?

品質が高く、役に立つのであれば AI が書いたコンテンツでも問題ないと僕は考えます。
目的が達成できるのであれば、たいていのユーザーにとっては人間が書いたものか AI が書いたものかはさして重要ではありません。

この考えに対してゲイリーはいくつかの問題点を指摘しました。

まず、AI は、書いている内容が事実かどうかを判定していません。
オリジナルの記事を書き、その記事がもっともらしく見えたとしても、必ずしも正しいことを述べているとは限らないのです。

また、最新の情報を反映していることも保証できません。
たとえば、学習のために与えられたデータが古くなっていることもありえます。

ゲイリーから聞いた話ではありませんが、データセットが更新されていなかったために、バイデン米大統領の就任後でも現大統領はドナルド・トランプだと AI が認識したままだったという話を聞いたことがあります。

文章がおかしくないことをレビューするのと同時にファクトチェックも必須なのです。

定型文なら AI コンテンツそのままでも

スポーツの試合結果や企業の決算発表のように、形式がほぼ決まっている文書があります。
そうした文書であれば、AI だけに書かせても問題はないだろうともゲイリーは言っていました。

定型文があり固有の箇所を置き換えるです。
クリエイティビティは要求されません。

しかし、少なくとも現時点では、完全にオリジナルの高品質コンテンツを書けるほどには、一般的に使われている AI は発達していません。
AI が書く記事が人間が書いた記事のレベルに到達するまでにはまだ数年はかかるんじゃないかとゲイリーは推測していました。

まとめ

ということで、まとめます。

  • 検索チームの統一コンセンサスとしては、AI 生成コンテンツは自動生成コンテンツに分類される
    • スパムポリシー違反の可能性あり
  • AI に記事を書かせるなら、人間が必ずレビューしてから公開する
  • 一部の例外を除けば、AI が書いた記事は人間が書いた記事のレベルにはまだ到達していない