Googleのリアルタイム検索、地震情報を6分でキャッチ

Googleは、Twitterのツイートをはじめとしたブログやニュースなどのソースから得た情報をリアルタイムに検索結果に反映させるリアルタイム検索を導入しました。

今日はGoogleのリアルタイム検索が、どのくらいの即時性を発揮したかというお話です。

米カリフォルニア州サンフランシスコのベイエリアで、現地時間の1月7日10:09にマグニチュード4.1の地震が発生しました。

この地震の情報をGoogleがどのように捕えて検索結果に反映させたかを、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がブログで説明しています。

次のようなライムライン(時間は太平洋標準時)になっていたそうです。

  • 10:10 – 地震発生(USGSの発表では10:09)
    ※鈴木補足)”USGS”は「アメリカ地質調査所」のこと
  • 10:11 – USGSがマグニチュード不明としてデータ収集を開始
  • 10:12 – Googleのリアルタイム ワンボックスが始動
    ※鈴木補足)“ワンボックス”はこちらを参照。Googleは地震速報もワンボックスに表示するようになっている。
  • 10:13 – USGSのサイトがマグニチュードを4.1と発表
  • 10:20 – USGSがサイトのフィードを更新
  • 10:25 – Googleの地震速報ワンボックスが更新

ワンボックスに最新の地震情報が表示されたのは、地震が発生してから約15分後です。
「速報」としては決して速くない気がしますが、どうでしょう?

しかし、導入したばかりのリアルタイム検索は違っていたようです。

CNETの記事によると、地震発生6分後には、Googleはこの地震に関連するツイートを反映させていたそうです。

しかし実際にはもっと速く、2分後にはリアルタイム検索が初動を開始し、その後1分以内に最初のツイートが検索結果に出てきたと、Matt Cutts氏は伝えています。
また、ツイート以外にも関するブログ記事やニュース記事も取り込んでいたとのことです。

Search Engine Landでは、Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏がキャプチャした「ワンボックスは過去の地震情報、リアルタイム検索は最新の地震に関するツイート」という検索結果の画面を見ることができます。

検索者がいた場所などの環境によっては、リアルタイム検索による地震速報の結果にタイムラグがあったようですが、それでも数分以内にウェブに出現した情報を検索結果に出すというのは今までだったら考えられないことです。

地震のような自然災害や、テロ発生とか有名人逮捕のような社会的大事件、小さなところでは電車の遅延情報など、即時性が求められる情報収集にはリアルタイム検索はおおいに役立ちそうです。

Twitter自身も検索機能を提供していますが、検索はGoogleに任せた方が頼りになる気もしています。

僕がTwitterでフォローしている毛塚さんの意見に同意です。

Tomohiko Kezukaのツイート

GoogleにはQDFといってフレッシュな情報を優先するアルゴリズムがありますが、もっとリアルタイム性を考慮していく必要が今後の検索エンジンマーケティングにはあるかもしれませんね。