Google、商品とレビューのschema.orgにJSON-LDをサポートしたことを正式にアナウンス

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JSON-LDで設定したレビューと評価のschema.orgをリッチスニペットとして検索結果にGoogleが表示し始めたニュースを2日前に伝えました。

この時点ではGoogleからは公式にも非公式にもアナウンスは出ていませんでした。
しかし、John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、商品およびレビューの構造化データに対してJSON-LDをサポートしたことをGoogle+で昨日発表しました。

Announcing JSON-LD support for Reviews and Products structured data markup.

Along with the launch of support for JSON-LD for Reviews and Products structured data markup, we’ve cleaned up some of our application logic. For example, requirements for explicit reviewed item and correct property name values are now enforced. Check your markup in the Structured Data Testing Tool ( https://developers.google.com/structured-data/testing-tool/ ) and Search Console Structured Data Dashboard ( https://support.google.com/webmasters/answer/2650907 ) to see if your site is impacted by these changes. For more information about how to format Reviews and Products markup to comply with Google’s validation rules, see the documentation at https://developers.google.com/structured-data/

We hope these changes make it easier to use structured data on your side!

Product, Offer, Review, Rating, AggregateRatingがJSON-LDのサポート対象に

よく使われるタイプとしては次のschema.orgがJSON-LDでのサポート対象になりました。

Product(商品・製品) と Offer(販売情報) はECサイトでは必須ともいえる構造化データです。
Review(レビュー) と Rating(評価)、AggregateRating(平均評価) はECサイトも含めてレビューや評価を掲載しているサイトなら絶対に欠かせない構造化データです。

これらの構造化データの実装による目に見える最大メリットとして検索結果でのリッチスニペットが挙げられます。

評価のリッチスニペット

※Google PlayもiTunesストアもJSON-LDでschema.orgをマークアップしてはいません。★とともに表示される評価とレビュー、販売情報のリッチスニペットの例として見せています。

Googleはこれまで、こうしたProductやReviewなどのschema.orgに対してはMicrodataとRDFaの2つのシンタックスだけをサポートしていました。
どちらも構造化データを該当箇所のHTMLにインラインで追加するのに対してJSON-LDは、ほかのHTMLとは独立して記述できます(しかも基本的には、HTML内のどこでも好きなところに設置可能)。

JSON-LDは、導入や導入後の管理がとても楽なシンタックスです。
最も多く使われている構造化データである商品・販売情報とレビュー・評価に、JSON-LDを利用できるようになったのは本当に助かります。

ECサイトやレビューを掲載するサイトで、新規にschema.orgを導入するのであればJSON-LDを利用しない手はありません(もちろん導入済みでもJSON-LDに変更したいかも)。

商品とレビューの構造化データに関してGoogleが定めた仕様の詳細はデベロッパー向けサイトで参照できます。

適用条件の更新

商品・レビューのschema.orgのJSON-LDサポート開始にあわせて、適用条件を更新したことにもミューラー氏は言及しています。

詳細は説明しておらず、必須要件になったものとしての2つ例を出しています。

  • 明確なレビュー対象のアイテム
  • 正しい名前 (name) の値

商品やレビューの構造化データをすでに実装しているサイトもこれから実装するサイトも、構造化データテストツールとSearch Consoleの構造化データ レポートで更新後の現在でもエラーが出ていないことを確認しておいてください。